一瞬、耳を疑った「今年の夏も暑いが、去年ほどではない」気象台が今年の夏の予報を発表
全国各地の気象台が、今年夏の予報を発表しました。去年夏のような猛暑がまた来るのか、と思っていたところ、予報官が思わぬことを口にしました。 【画像で見る】「暑いのは暑いが、今年の夏の暑さは去年ほどではない」 夏(6〜8月)の気温 「去年の夏ほどではない」 その理由とは。 ■気象台が発表した今後の予報 東京の気象庁を含む、全国各地の気象台が25日、今後の3か月(3月〜5月)と、今年夏の3か月(6月〜8月)の長期予報を発表しました。 今月2月は、全国的に気温がかなり低いところが多く、寒い1か月でしたが、3月以降はようやく暖さがやって来そうです。 そして、気になる夏の予報。6月〜8月の予報(暖候期予報)を見ると、全国的に気温が高くなる確率が50〜70%。 やはり今年の夏も猛暑となり、熱中症などにも厳重警戒となりそうです。 ■「暑いのは暑いが、今年の夏の暑さは去年ほどではない」 福岡管区気象台で行われた25日の会見で注目を集めたのは「今年の夏も暑いが、去年の夏ほど暑くなるとは想定していない」という予報官の発言でした。 日本の夏(6〜8月)の気温は、去年とおととし共に、平年より1.76度高く、過去126年で最も暑い夏となっていました。 あの夏の暑さ、皆さんも覚えていると思います。 このまんま、ドンドン暑くなってしまうのか?と恐怖さえ感じていたところに、この発言。 一瞬、耳を疑いました。 ■去年より暑くない?その理由は 早速理由を聞いたところ、去年夏の直前に「エルニーニョ現象が終了したことが大猛暑となった要因だ」とのこと。 異常気象をもたらすエルニーニョ現象ですが、この現象の終了直後には、日本を含む中緯度の大気がかなり高温になることが知られています。 地球温暖化真っ只中であることに加えて、エルニーニョ現象の終了直後に夏が到来してしまったため、去年は記録的な猛暑となったのです。 また、おととしの大猛暑にも、地球温暖化のほかに、日本付近の気温を上げる別の要因があったといいます。 ところが、この夏は、去年やおととしと違い、夏の気温を極端に上げる要因は、今のところ見当たらないとのこと。 予報官は最後に「絶対ということではありませんが」と付け加えましたが、「今年の夏も暑いが、去年の夏ほどではない」という長期予報、何とか当たって欲しいものです。 RKB 気象予報士 龍山康朗
RKB毎日放送
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