逆風と思っていたら、周りは火の海と化していた――。
「大変ご心配をおかけしております。謙虚に、反省をしながら、この問題に対処していきたい」
6月1日、京都市であった自民党京都府連の定期大会。参院選京都選挙区(改選数2)で4選を目指す自民現職の西田昌司氏(66)は冒頭のあいさつで、まくし立てるように述べた。
「問題」とは、5月の憲法記念日に沖縄県であったシンポジウムでの自身の発言を巡るものだ。第二次世界大戦末期、沖縄戦に動員されて亡くなった学徒らを慰霊する「ひめゆりの塔」(糸満市)の展示内容について、「歴史の書き換え」との持論を展開。批判を浴び、一部撤回と謝罪に追い込まれた。
だが、その後発売された月刊誌への寄稿で、西田氏は発言内容について「事実を語った」と改めて主張。定期大会の会場では月刊誌のコピーを配り、壇上から「ぜひお読みいただきますようお願いしたい」と呼び掛けた。
「裏金」で火消…
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