医療用合成麻薬「フェンタニル」悪用事件 国内2件報告 警察庁

過剰摂取による死亡がアメリカで社会問題になっている合成麻薬の「フェンタニル」について、警察庁は国内では医療用に処方された「フェンタニル」を悪用した事件が、過去に2件報告されていると明らかにしました。密輸されたケースはこれまでに確認されていないということで、引き続き厳格に取り締まっていくとしています。

「フェンタニル」はがんの痛みをやわらげるなどの治療に使われる合成麻薬の鎮痛剤で、アメリカでは密造されたものが流入して違法に売買され、中毒や過剰摂取による死亡などが相次ぎ、社会問題になっています。

警察庁によりますと、国内では医療用に処方された「フェンタニル」を治療の目的以外に使用するなど悪用した事件が3年前に2件、報告されているということです。

1件は
▽麻酔科医が医療用の「フェンタニル」を自分で注射して使用したとして、麻薬取締法違反の疑いで逮捕された事案で
もう1件は
▽「フェンタニル」の成分が含まれた貼り薬を交際相手の男性に貼って、薬物中毒に伴う障害を負わせて死亡させたとして、傷害致死の疑いなどで逮捕された事案だったということです。

また、密輸されたケースはこれまでに確認されていないということです。

警察庁の楠芳伸 長官は、3日の定例の会見で「フェンタニルを含め麻薬などの違法薬物について、関係省庁や国際機関と緊密に連携のうえ、密輸出入はもちろんのこと、所持や使用などを厳格に取り締まっていく」と述べました。

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