鹿児島県十島村で震度6弱 気象庁「当分の間、地震に注意」呼びかけ
3日午後4時13分ごろ、鹿児島県のトカラ列島近海を震源とする地震があり、同県十島村の悪石(あくせき)島で最大震度6弱を観測した。村は、居住する全員の無事を確認した。この地域では6月21日から震度1以上の地震が1千回を超えており、村は希望する島民13人を7月4日、鹿児島市内へ避難させると明らかにした。
気象庁によると、この日起きた震度6弱の地震は震源の深さが約20キロ、地震の規模を表すマグニチュードは5.5と推定される。6弱の揺れを十島村で観測するのは初めてという。
この地域では、6月21日午前8時から7月3日午後5時までに最大震度1以上の地震が1050回(6弱が1回、5弱が3回、4が24回、3が69回、2が253回、1が700回)発生している。過去にも活発な地震活動が繰り返し起きている。大陸側のプレート内部の浅いところにたまったひずみを解消しようとして地震が多発しているとみられる。
気象庁はこの日の記者会見で、「当分の間、震度6弱程度の地震に注意してほしい。地盤が緩み、少ない雨でも土砂災害が発生するおそれがある」などと呼びかけた。
十島村役場によると、悪石島には43世帯89人が住民登録している。この日は76人が島におり、いずれも無事を確認したという。国土交通省によると、島内の道路や水道の被害は確認されていないという。
村では相次ぐ地震で眠れないなど、島民のストレスがたまっているとして、希望者を島外に避難させることを決めた。
官房長官「被害を確認中」
鹿児島県十島村で震度6弱を観測する地震が起きたことを受けて、林芳正官房長官は3日午後5時すぎ、首相官邸で臨時の記者会見をした。林氏は「人的・物的被害については確認中と報告を受けている」と述べた。
林氏は「人命第一の方針のもと、被害状況把握と、救命・救助などの災害応急対策に総力を挙げて取り組んでいる」と説明。「揺れの強かった地域にお住まいの皆様は、自治体の避難情報の他、テレビ、ラジオ、インターネットなどの情報にも注意して行動いただくようお願いします」と呼びかけた。
林氏によると、石破茂首相から午後4時17分に、早急に被害状況を把握する▽自治体と緊密に連携し、人命第一の方針の下、政府一体となって、被災者の救命・救助などの災害応急対策に全力で取り組む▽国民に対し、避難や被害などに関する情報提供を適時的確に行うように指示があった。
地震発生後、官邸には災害担当の官僚らが続々と集まった。坂井学防災担当相は午後4時半すぎ、官邸に入る際に記者団に「私もこれから(状況を)確認するところです」と話した。政府は、既に設置していた「鹿児島における地震に関する情報連絡室」を「官邸対策室」に変更した。
首相は地震発生時、兵庫県尼崎市での参院選の街頭演説を終え、移動していた。
各地の震度は次の通り。
<震度6弱>
鹿児島県:十島村
<震度2>
<震度1>
鹿児島県:大和村、宇検村、龍郷町、喜界町、天城町、伊仙町
【はじめるなら今】記事読み放題のスタンダードコース1カ月間無料+さらに5カ月間月額200円!詳しくはこちら