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歴史学者が憂える政治家の認識 歴史修正主義に甘い日本

学習院女子大の武井彩佳教授=東京都新宿区で、平川義之撮影
学習院女子大の武井彩佳教授=東京都新宿区で、平川義之撮影

 このままで良いのか。沖縄戦の歴史をゆがめる自民党参院議員の暴論である。高まる批判にも馬耳東風。居直る態度がネット空間では支持すら集めている。欧州では悪質な歴史の否定や矮小(わいしょう)化は犯罪だ。ところが我が国では、なぜ問題なのかすら理解されていない感がある。歴史学者の武井彩佳さん(54)はこうした風潮を深く憂えている。

 学習院女子大で副学長を務める武井さん。6月の雨の日、東京都内の研究室を訪ねると、「またですね」と半ばあきれた表情で語り始めた。歴史を政治利用する言動が繰り返されるたび、メディアから解説を求められてきた。ホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)を否定する言説を長年分析し、2021年に出版した「歴史修正主義」(中公新書)は名著との呼び声が高い。

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