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誰も俺を助けてくれない  作者: クンスト
After
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次回作「黄昏の私はもう救われない」投稿開始告知

次回作投稿開始しましたのでCMです。

 数々の魔王との戦いの果て、俺達は生き残った。

 もはや、この世に脅威なし。羽を休める時が来た。

 ……そのはずであったというのに、どれだけの厄災をはらおうとも、悪魔は必ず現れるものらしい。

 グツグツと煮える大きな釜から立ち昇る大量の水蒸気が、ペストマスクの表面で水滴となり、再び大釜へと戻っていく。



「――さっさと御影の居場所を吐かないと、ふふふ……」



 体に何重と巻かれた縄の先を持った魔法使い職の女、つまり、魔女が何か言っている。


「だから、分からないんだ。スマートフォンも電源が切られているようだし」

「そんな答えを聞いた覚えはないのだけど? 御影の居場所を吐かないのなら、ちょっとお風呂で気持ち良くなってもらおうかしら」

「誰かっ、俺の体から疫病神を祓ってくれぇ! 狂った魔女共に殺される!!」

「優太郎先輩はただの入れ物なので、入れ物らしく黙っておいてください」


 荒縄に体を巻かれて、滑車で逆さまに吊るされて、と毎度毎度、魔女共は色々と考えるものだ。行方不明の思い人の居場所を特定するべく必死なのだろう。ただ、神様への懇願ってこういうものだったっけ。


「うーん、もう死んじゃったかもしれな――」

「おっとっ、手がすべった」


 魔女が縄というか、俺の生命線から手を放す。

 重力にしたがい頭から落下する先には煮えたぎった釜が――。



「御影。もたもたしていないで、さっさと――」



 ――こうして男は沈んだ。

 摂氏百度近いとはいえ、水が豊富なのはたぶん良い事だ。

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 ◆祝 コミカライズ化◆ 
表紙絵
 ◆コミックポルカ様にて連載中の「魔法少女を助けたい」 第一巻発売中!!◆  
 ◆画像クリックで移動できます◆ 
 助けたいシリーズ一覧

 第一作 魔法少女を助けたい

 第二作 誰も俺を助けてくれない

 第三作 黄昏の私はもう救われない  (絶賛、連載中!!)


― 新着の感想 ―
そういや神性特攻スキルがあったな? 土地神にダメージ与えて会得出来るじゃね?態々優太郎を巻き込むことなくないか? 作者が悪魔だから、それでも会得出来ない可能性が高いが
[気になる点] いろんな世界にいろんな救世主がいるのはわかりましたが、 今回の救世魔王案件って救世主職的に難易度どのくらい難しかったんですか? [一言] 最後まで面白かったです。次作も楽しんで読まさ…
[一言] これがお年玉か
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