フェンタニル注射液0.1mg「第一三共」の副作用
※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。
人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。
また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。
主な副作用
悪心、嘔吐、過敏症、発疹、紅斑、そう痒症、徐脈、不眠、後睡眠、めまい、頭痛
起こる可能性のある重大な副作用
薬物依存、呼吸抑制、無呼吸、換気困難、筋強直、血圧降下、ショック、アナフィラキシー、血圧低下、蕁麻疹、不整脈、期外収縮、心停止、興奮、チアノーゼ
上記以外の副作用
精神症状、気分動揺、発汗、咽頭痛、喀痰排出増加、喀痰排出困難、体温低下、悪寒、四肢冷感、喘鳴、吃逆、嗄声、血圧上昇、起立性低血圧、頻脈、ふるえ、錐体外路症状、四肢振戦、視力障害、多幸症、せん妄、うわ言、傾眠、しびれ、痛覚過敏、痛みが増悪、アロディニア、口渇、食道運動障害、咳嗽、発熱、尿閉
フェンタニル注射液0.1mg「第一三共」の用法・用量
- 1). 全身麻酔、全身麻酔における鎮痛:①. 通常、成人には、次記用量を用いる
- [バランス麻酔に用いる場合]麻酔導入時:フェンタニル注射液として0.03~0.16mL/kg(フェンタニルとして1.5~8μg/kg)を緩徐に静注するか、又はブドウ糖液などに希釈して点滴静注する
- 麻酔維持:ブドウ糖液などに希釈して、次記(1)又は(2)により投与する
- (1). 間欠投与:フェンタニル注射液として0.5~1mL(フェンタニルとして25~50μg)ずつ静注する
- (2). 持続投与:フェンタニル注射液として0.01~0.1mL/kg/h(フェンタニルとして0.5~5μg/kg/h)の速さで点滴静注する
- [大量フェンタニル麻酔に用いる場合]麻酔導入時:フェンタニル注射液として0.4~3mL/kg(フェンタニルとして20~150μg/kg)を緩徐に静注するか、又はブドウ糖液などに希釈して点滴静注する
- 麻酔維持:必要に応じて、ブドウ糖液などに希釈して、フェンタニル注射液として0.4~0.8mL/kg/h(フェンタニルとして20~40μg/kg/h)の速さで点滴静注する
- ②. 通常、小児には、次記用量を用いる
- [バランス麻酔又は大量フェンタニル麻酔に用いる場合]麻酔導入時:フェンタニル注射液として0.02~0.1mL/kg(フェンタニルとして1~5μg/kg)を緩徐に静注するか、又はブドウ糖液などに希釈して点滴静注する
- 大量フェンタニル麻酔に用いる場合は、通常、フェンタニル注射液として2mL/kg(フェンタニルとして100μg/kg)まで投与できる
- 麻酔維持:フェンタニル注射液として0.02~0.1mL/kg(フェンタニルとして1~5μg/kg)ずつ間欠的に静注するか、又はブドウ糖液などに希釈して点滴静注する
- 2). 局所麻酔における鎮痛の補助:通常、成人には、フェンタニル注射液として0.02~0.06mL/kg(フェンタニルとして1~3μg/kg)を静注する
- なお、患者の年齢、全身状態、疼痛の程度に応じて適宜増減する
- 3). 激しい疼痛(術後疼痛、癌性疼痛など)に対する鎮痛:通常、成人には、次記用量を用いる
- [静脈内投与の場合]術後疼痛に用いる場合は、フェンタニル注射液として0.02~0.04mL/kg(フェンタニルとして1~2μg/kg)を緩徐に静注後、フェンタニル注射液として0.02~0.04mL/kg/h(フェンタニルとして1~2μg/kg/h)の速さで点滴静注する
- 癌性疼痛に対して点滴静注する場合は、フェンタニル注射液として1日2~6mL(フェンタニルとして0.1~0.3mg)から開始し、患者の症状に応じて適宜増量する
- [硬膜外投与の場合]単回投与法:フェンタニル注射液として1回0.5~2mL(フェンタニルとして1回25~100μg)を硬膜外腔に注入する
- 持続注入法:フェンタニル注射液として0.5~2mL/h(フェンタニルとして25~100μg/h)の速さで硬膜外腔に持続注入する
- [くも膜下投与の場合]単回投与法:フェンタニル注射液として1回0.1~0.5mL(フェンタニルとして1回5~25μg)をくも膜下腔に注入する
- (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈投与方法共通〉バランス麻酔においては、適宜、全身麻酔剤や筋弛緩剤等を併用すること
- 7.2. 〈投与方法共通〉大量フェンタニル麻酔の導入時(開心術においては人工心肺開始時まで)には、適切な麻酔深度が得られるよう患者の全身状態を観察しながら補助呼吸下で緩徐に投与すること(また、必要に応じて、局所麻酔剤、静脈麻酔剤、吸入麻酔剤、筋弛緩剤等を併用すること)
- 7.3. 〈投与方法共通〉患者の状態(呼吸抑制等)を観察しながら慎重に投与すること
- 特に癌性疼痛に対して追加投与及び他のオピオイド製剤から本剤へ変更する場合には、*前投与薬剤の投与量、効力比及び鎮痛効果の持続時間を考慮して、副作用の発現に注意しながら、適宜用量調節を行うこと(ガイドライン参照)
- 7.4. 〈投与方法共通〉癌性疼痛に対して初めてオピオイド製剤として本剤を静注する場合には、個人差も踏まえ、*通常よりも低用量(ガイドライン参照)から開始することを考慮し、鎮痛効果及び副作用の発現状況を観察しながら用量調節を行うこと
- *日本麻酔科学会-麻酔薬および麻酔関連薬使用ガイドライン(抜粋)3). 使用法(フェンタニル注射液について)(3). 激しい疼痛(術後疼痛、癌性疼痛など)に対する鎮痛①. 静注a). 術後痛◆術後痛に対しては、初回投与量として1~2μg/kgを静注し、引き続き1~2μg/kg/hrで持続静注する
- 患者の年齢、症状に応じて適宜増減が必要である
- 患者自己調節鎮痛(PCA)を行う場合は、4~60μg/hrで持続投与を行い、痛みに応じて5~10分以上の間隔で7~50μg(10~20μgを用いることが多い)の単回投与を行う
- b). 癌性疼痛◆癌性疼痛に対して、経口モルヒネ製剤から切り替える場合は、1日量の1/300量から開始する
- 持続静注の維持量は、0.1~3.9mg/dayと個人差が大きいので、0.1~0.3mg/dayから開始し、投与量を滴定する必要がある
- 7.5. 〈硬膜外投与及びくも膜下投与〉局所麻酔剤等を併用すること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。
フェンタニル注射液0.1mg「第一三共」の注意が必要な飲み合わせ
※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。
| 薬剤名 | 影響 |
| 血液凝固阻止剤 | 血腫、脊髄障害 |
| ナルメフェン塩酸塩水和物 | 本剤の離脱症状、本剤の効果が減弱 |
| 中枢抑制剤 | 中枢神経抑制作用が増強 |
| フェノチアジン系薬剤 | 中枢神経抑制作用が増強 |
| ベンゾジアゼピン系化合物 | 中枢神経抑制作用が増強 |
| バルビツール酸誘導体 | 中枢神経抑制作用が増強 |
| 全身麻酔 | 中枢神経抑制作用が増強 |
| モノアミン酸化酵素阻害剤 | 中枢神経抑制作用が増強、セロトニン症候群、不安、焦燥、興奮、錯乱、発熱、発汗、頻脈、振戦、ミオクローヌス |
| 三環系抗うつ剤 | 中枢神経抑制作用が増強 |
| 骨格筋弛緩剤 | 中枢神経抑制作用が増強 |
| 鎮静抗ヒスタミン薬 | 中枢神経抑制作用が増強 |
| エタノール摂取 | 中枢神経抑制作用が増強 |
| オピオイド薬 | 中枢神経抑制作用が増強 |
| セロトニン作用薬 | セロトニン症候群、不安、焦燥、興奮、錯乱、発熱、発汗、頻脈、振戦、ミオクローヌス |
| 選択的セロトニン再取り込み阻害剤 | セロトニン症候群、不安、焦燥、興奮、錯乱、発熱、発汗、頻脈、振戦、ミオクローヌス |
| セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤 | セロトニン症候群、不安、焦燥、興奮、錯乱、発熱、発汗、頻脈、振戦、ミオクローヌス |
| 薬物代謝酵素<CYP3A4>を阻害する薬剤 | 本剤のAUCが上昇し呼吸抑制等の副作用 |
| リトナビル | 本剤のAUCが上昇し呼吸抑制等の副作用 |
| フルコナゾール | 本剤のAUCが上昇し呼吸抑制等の副作用 |
| ボリコナゾール | 本剤のAUCが上昇し呼吸抑制等の副作用 |
| 肝薬物代謝酵素<CYP3A4>を誘導する薬剤 | 本剤の血中濃度が低下し治療効果が減弱 |
| リファンピシン類 | 本剤の血中濃度が低下し治療効果が減弱 |
| カルバマゼピン | 本剤の血中濃度が低下し治療効果が減弱 |
| フェノバルビタール | 本剤の血中濃度が低下し治療効果が減弱 |
| フェニトイン | 本剤の血中濃度が低下し治療効果が減弱 |