相次ぐ米兵性暴力事件、在沖米軍が初めて謝罪 「県民に不安おわび」
沖縄の米海兵隊の男が不同意性交致傷罪で有罪判決を受けた事件について、在沖米海兵隊の幹部らが3日、沖縄県庁を訪れて謝罪した。昨年6月以降に相次いで発覚している米兵らによる性的暴行事件で、米軍が県に謝罪するのは初めて。 【写真】性犯罪に怒り「あなたは悪くない」と言い続ける沖縄の「レジェンド」 第3海兵師団参謀長のニール・J・オーウェンズ大佐は、応対した溜(たまり)政仁・県知事公室長に「被害者の方や県民に与えた不安についておわび申し上げます」と頭を下げた。その上で、隊員に規則を守らせる教育や、県や県警との合同パトロールを続けるといった対策を示した。 溜公室長は「女性の人権をないがしろにしており、強い憤りを禁じ得ない。米軍の隊員教育や内部統制に疑念を持たざるを得ない」と抗議した。 事件は昨年5月に発生。性的暴行目的で女性の首を絞めたなどとして、米海兵隊所属の上等兵が今年6月24日に不同意性交致傷罪で懲役7年の判決を受けた(上等兵は控訴)。県によると、判決後に米軍側から謝罪の申し出があったという。 県内では昨年以降、不同意性交容疑などでの米兵の摘発が8件相次いでおり、うち4件が起訴されている。(伊藤和行)
朝日新聞社