女子代表30歳フッカー「実家に帰るとラグビーの話ばかり」父は名レフェリー、正確なFWスキルに磨き
2025年6月19日 18時40分
8~9月にイングランドで開かれるラグビー女子15人制のW杯に向け、長野県菅平高原で合宿中の日本代表が19日、オンラインで取材に応じた。
登壇したフッカー谷口琴美(30=横河武蔵野)は愛知・旭丘高出身。名古屋ラグビースクールでラグビーを始め、日体大を経て三重パールズに所属していた22年に前回W杯に出場。日本は全敗に終わったが、その後力をつけ、今年4月にはW杯優勝経験を持つ米国をアウェーで39―33で破り初勝利をあげた。
「米国には前回のW杯では前半リードしたけど逆転負け。去年も2試合戦って、接戦したけど勝てなかった相手、その悔しさをバネにして『今度こそ絶対に勝とう』とみんなで話して臨みました。勝ったときはみんなで涙を流しました」
谷口のポジションはFW最前列のフッカー。スクラム、ラインアウトでのボール獲得が米国戦の勝利にもつながった。
「昨年からついてくれているマーク・ベイクウェルFWコーチが徹底して同じことを繰り返し練習させてくれたことで、自分たちでも精度が上がった手応えを感じています。今は、W杯本番の3週間を想定したスケジュールで、タフに追い込んだ練習を毎日繰り返しています」
父は大学選手権や全国社会人大会などで主審を務めた名レフェリーの谷口浩司さん。
「今も実家に帰ると父とラグビーの話ばかりして母があきれるくらい。練習していても、ルールのことで分からないことがあると父にすぐLINEして聞きます。すぐに答えが返ってきて助かっています」とニッコリ。
7月にはW杯に向けた壮行試合としてスペインと北九州市・ミクスタ(19日)、東京・秩父宮(26日)と2戦がある。父譲りの高いラグビー理解度と正確なFWスキルに磨きをかけ、W杯に向け勢いをつけるためにも連勝を狙う。
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