「女性スペースの利用は生来の性別で」参院選出馬の自民・山東昭子氏 女性守る議連顧問

自民党の山東昭子元参院議長
自民党の山東昭子元参院議長

自民党の山東昭子元参院議長は1日、X(旧ツイッター)で、「女性スペースの利用については、生まれついての性別、すなわち生物学的性別に基づいたルールで対応すべき」と指摘した。山東氏は3日公示された参院選(20日投開票)に比例代表で出馬。女子トイレや更衣室など女性専用スペースの利用は生来の女性に限る法整備を進める意向を示した形となる。

女性専用スペースを巡っては、LGBTなど性的少数者への理解増進法が令和5年6月に成立する過程で、女性だと自称する男性による侵入を正当化しかねないと懸念する声が上がった。一方、危機感を覚えた自民有志は、女性の安全を確保する法整備に向け、「全ての女性の安心・安全と女子スポーツの公平性等を守る議員連盟」(略称・女性を守る議連)を発足し、山東氏は顧問を務めている。

議連は、公衆浴場などを利用する男女の別を性自認ではなく身体的特徴で判断し、公共施設のトイレや更衣室などで女性の安全・安心の確保策を求める法案を党内審査にかけている。

6月30日の投稿で、山東氏は「不当な差別は許されない。合理的な区別は必要」と指摘。その上で、「身体的に弱い立場である女性と子供の安全と安心を守るために、女性スペースの利用についてはこれからも『生まれついての性別』に基づいたルールで対応すべきと考えます」と強調した。

トイレ、更衣室…女性スペース守る法律を 自民

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