“生理の貧困”解消へ 大学で生理用品を無料提供 四国大学
経済的な理由で必要な生理用品を購入することが難しい「生理の貧困」を解消するため、徳島県内の大学で初めて、生理用品を無料で提供する箱を設置する取り組みが試験的に始まりました。
この取り組みを始めたのは、徳島市にある四国大学で、利用する学生が多い学内の1階のトイレ5か所に生理用ナプキンを提供する箱を設置して必要な人が誰でも手に取れるようになっています。
経済的に困難な状況にある学生も学業に集中できる環境を整えることや、学内で取り組みを進めることで男女問わず生理について考えるきっかけにすることが目的で、先月から試験的に行われています。
大学によりますと、県内の大学ではこうした取り組みは初めてで、学生でつくる委員会のメンバーが中心になってプロジェクトを進めています。
3か月の試行期間のあと学生にアンケートをとり、今後の運用を検討するということです。
委員会の池田透真さんは、「女性の不安や考えを知る機会になった。共通の理解を持つことで、生理ついて一緒に考える意識が強くなった」と話していました。
また、金澤一真さんは、「トイレットペーパーと同じように生理用品も無料にして、平等にしていきたい。今後、設置場所を増やしていきたい」と話していました。