ランサムウエアに感染した端末の画面。データが暗号化され、アクセスできなくなっている(トレンドマイクロ提供)

 中国地方の企業や病院で、サイバー攻撃の被害が相次いでいる。物流の停滞や工場の稼働停止、個人情報の流出に見舞われ、ダメージは大きい。手口は巧妙化し、従来の対策では防ぎきれないケースもある。専門家は、システムの定期的な点検や、攻撃を受けても事業を続けられるバックアップ態勢の必要性を指摘する。

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 広島県内のある物流会社は3月、サイバー攻撃で自社の受発注システムがストップした。