1日は日中の危険な暑さから一転して、関東甲信の各地でゲリラ雷雨となった。1時間に100ミリを超える猛烈な雨が降った。茨城県つくば市では道路が冠水したほか、落雷による停電も発生した。
ゲリラ雷雨で交通異変「バス停止まれない」
1日午後2時半にもかかわらず薄暗くなった空に、大きな稲光り。関東で大気の状態が不安定となった1日、茨城県では落雷が相次いだ。
さらに、たたきつけるような雨と木々を激しく揺らす強風。隣の家の雨どいからは、激しく雨水が噴き出している。
冠水した道路は強風によって波打ち、雷鳴が響き渡る。
茨城県では1日、記録的短時間大雨情報が相次いで発表され猛烈な雨になった。石岡市付近では、午後5時までの1時間におよそ120ミリの雨が降るなど、各地で猛烈な雨を観測した。
「真っ暗になって、すぐに風が強く出てきて、雨が降り出したと思ったら、横殴りの状況で」
つくば市では、天気が急変した。
「台風とまた違う(雷が)光って、横殴りで風がっていうふうな形で」
バスの車内から撮影された映像には、冠水した道路の様子が捉えられていた。
「筑波大学病院入り口止まれませんので、少し先での降車になります。ご了承ください」
冠水の影響だろうか、「バス停に停車できない」というアナウンスもあった。
冠水した道路で、タイヤが見えなくなるほどの水しぶきを上げ走り去る車。すると、波打った雨水が敷地の中へ入っていった。
ゲリラ雷雨が帰宅直撃 鉄道運休で混乱
暑さから一転、突然の激しい雷雨に見舞われた。
「大学にいたんですけど、1階の部分が浸水していて、すごく強い雨の印象。1回、大学内が停電するぐらい雷がすごく鳴っていたと思うが、全部電気消えるぐらいだった。すごい影響だなと」
雷の影響は他にもあった。都内、北千住駅の改札前に立ちつくす多くの人がいた。
「仕事帰りでつくばエクスプレスに乗り換えようとしたら、落雷で遅延していて、入り口が人であふれていた」
東京・秋葉原とつくば市を結ぶ「つくばエクスプレス」。1日午後4時半ごろ、落雷による停電の影響で全線で運転見合わせになった。
1時間後には運転が再開されたが、帰宅時間と重なったこともあり、一部の駅では入場規制が行われるなど混雑が続いた。
各地に混乱をもたらした激しい雷雨。1日の雲の状況を見ると、茨城県の上空で雨雲が急発達しているのが分かる。
この爆発的に増えた雨雲は、関東の別の場所でもあった。
夜空に走る閃光 轟音も…関東ゲリラ雷雨
埼玉県川越市では、1日午後2時すぎの気温が手元の温度計で38℃を超えていた。まとわりつくような暑さだ。
江戸の情緒あふれる町並みで「小江戸」ともいわれ人気の観光地・埼玉県川越市。厳しい暑さとなった1日も、多くの観光客でにぎわっていた。
「(Q.暑さで日傘の売れ行きは?)もう日傘しか売れてないんじゃないかな」
暑さ対策をしての観光。しかし、しばらくすると、雨は降ってないが、雷が鳴り響いてきた。
埼玉県でも各地で雷が鳴り始め、日が暮れるとさらに落雷は増え、夜空に走る閃光(せんこう)。上空を覆い尽くすほどの大きな稲光も走った。
カメラ捉えた停電瞬間 コンビニも信号も
落雷は静岡県でも発生した。車を運転中、空が暗くなった瞬間に雷が落ち、その大きさに恐怖を感じたという。
車にたたきつける激しい雨。雷も鳴っているのが分かる。落雷の影響なのか、よく見ると、コンビニの明かりが消え、信号機も消えているように見える。
山梨県山中湖村で落雷とともに地面に降っていたのは、雨ではなく「ひょう」。激しく降るひょうは群馬県でも見られた。
みどり市付近では、1日午後5時までの1時間におよそ110ミリの猛烈な雨が降った。
記録的な雷雨となった1日、不安定な天気は2日も続き、急な激しい雨や雷に注意が必要だ。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2025年7月2日放送分より)
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