多湿な季節の「パヤ毛」悩み対策ケアとスタイリング アホ毛とどう違う? きょうからへア活
「パヤ毛」という言葉をご存じでしょうか。この時期の髪の悩みのキーワードです。語源は定かではありませんが、不規則にうねって乱れた髪を指します。 【ひと目でわかる】夏の頭皮の蒸れや臭いを防ぐには? 切れて短い「アホ毛」とは違い、パヤ毛は日頃のダメージや加齢で細く弱くなり、うねりなどの「くせ」が出やすくなっているのが特徴です。パサついてしまっていることが多く、それゆえ特に夏は汗などの湿気を内側に吸収しやすい。水分を含むと、髪を守るキューティクルが開いて、髪の内側の「形をキープする機能」が崩れてしまいます。その結果、くねくねとしたパヤ毛が生じ、ヘアスタイルが乱れてしまいます。 今回はそんなパヤ毛をおさえる方法を紹介します。 まずは予防。効果的なのは入浴後のケアです。方法の一つは、水分をタオルで拭ったあと、乳液タイプの洗い流さないトリートメントを髪につけること。これでパサつきを予防します。次に、ドライヤーで乾かします。ぬれたままだとキューティクルが開きっぱなしとなり、髪のうねりの原因となるからです。乾けばキューティクルが閉じて蓋のように働き、髪の内側の水分を保ちつつ、同時に湿気の吸収も防いでくれます。 より念入りに対策をという場合は、さらにヘアアイロンを髪にあてましょう。乳液タイプのトリートメントに限ったおすすめケアで、オイルタイプのトリートメントをつけた後は、髪を傷めてしまう恐れがあるのでやめましょう。 次にお出かけ前のパヤ毛対策です。くしにハードスプレーをふきつけ、髪の表面をなでるようにとかします。すると、もやっと浮かび上がった毛がおさまって、まっすぐつやのあるヘアスタイルが復活します。 こうしたセルフケアが面倒だ、という場合は、美容室で「エイジング毛」をケアするトリートメントの施術をしてもらいましょう。(ヘアメディカルサロン新宿店長、美容師、毛髪診断士 三橋正隆) ◇ 髪の「うねり」ケアをうたったヘアケア用品の発売が相次ぐ。ロート製薬は令和6年9月、うねり補修成分を配合したヘアマスク「Gyutto(ギュット)」を発売。シャンプー後の髪に塗布し洗い流すタイプのトリートメント剤で、うねり補正成分としてアミノエチルチオコハク酸ジアンモニウムや乳酸などが配合されている。 今年6月には、韓国のヘアケアブランド「UNOVE(アノブ)」が、うねりケアをうたうシャンプー、トリートメントなどを日本で発売。加水分解コラーゲンや加水分解シルクなどの補修成分を配合し、湿度の高い環境でも髪の状態を安定させるという。