「頑固で歩み寄れない国」は相互関税復活の可能性 米財務長官が警告

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ワシントン=榊原謙 多鹿ちなみ
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 7月9日に迫る交渉期限までに合意できない場合、一時停止中の「相互関税」は復活する可能性がある――。米政府で各国との関税交渉を主導するベッセント財務長官がこう警告した。トランプ米大統領も日本に対して市場開放圧力を強めており、交渉をめぐる緊張感が高まっている。

 米国は4月2日に日本を含むほぼ全ての国・地域に相互関税を発動すると発表。同9日に一部税率の発動を停止して、関税交渉を始めた。ただ、7月9日の期限を前に交渉は難航している。

 ベッセント氏は6月30日、米ブルームバーグ通信のインタビューに、「誠意を持って交渉している国もあるが、(交渉相手が)頑固で歩み寄れない場合、4月2日の水準に戻る可能性があることを認識するべきだ」と語った。

 ベッセント氏は交渉期限が9…

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この記事を書いた人
榊原謙
アメリカ総局|米国経済担当
専門・関心分野
米国経済、世界経済
多鹿ちなみ
経済部
専門・関心分野
エネルギー政策、人権、司法
トランプ関税

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