リアプロジェクションテレビの構造は、箱の中にプロジェクター(投影型テレビ)を入れてスクリーンの裏側から画面を映すもの。かなり昔からある方式で、液晶の存在していなかった頃は3管式のプロジェクターを内蔵していたため大きくて重いものでした。リアプロが巨大だと思われている方は、その頃の印象が強いというわけです。

最近は光学エンジンとして液晶パネルやDLPが使われるようになり、小型・軽量化を実現しました。ビクターの場合はD-ILAという独自方式を採用(左写真)、NHKのスーパーハイビジョンや、次世代の映画館として注目されるデジタルシネマの研究に使われている方式で、大画面でありながら、明るく高精細、省エネを実現しています。
またソニーのハイエンド・リアプロとも言えるクオリア006では、プロジェクションテレビとしては初のフルHD(1920×1080)を実現したSXRDパネルを採用しています。SXRDはソニーが独自に開発した反射式の液晶デバイスで、3,000:1以上という高いデバイスコントラスト、5msec以下という高速応答、そしてメッシュ感のないフィルムのようになめらかな映像を実現しています。