60代のトランスジェンダー

60歳を過ぎてからジェンダークリニックの門を叩いたMtFのお話

退院後のこと、入院中に思ったこと=お風呂の問題

6月24日に退院して約3週間経ちました。

退院したと言っても完治したわけではなく、まだ痛みが残っています。

そのうえ、6月30日に、近所のスーパーで上りエスカレーターから転げ落ちるという失態を演じてしまい、その時に体中打っていて、脊柱管狭窄症による痛みなのか転げ落ちた時に打った痛みなのか分からないような状態です。

病院に入院した時は左の腰からお尻、足先までの痛みと痺れがありましたが、今は右側のお尻から足にかけての痛みの方が大きいです。

病院には診察とリハビリに通ってます。

診察は2週間に1度や4週間に1度の間隔で、問診と投薬、リハビリは毎週通っています。

東海記念病院のリハビリ施設は「リハビリアリーナ」と呼ばれ、以前は体育館だったのでしょう、バスケットボールのゴールや、バレーボールやバドミントンのコートの跡のある広い場所で、とても大勢の患者さんがリハビリをしています。

入院中はここで、午前、午後の2回、毎日約30分ぐらいのリハビリをしていました。

入院生活は、朝昼晩の規則正しい食事と、この午前午後の適度の運動で、とても健康的な生活だったと思います。

お陰で、長年苦しんできた便秘が治ってしまったぐらいです(⌒∇⌒)

しかし、退院後も毎日リハビリができるものと思っていましたが、いざ退院してみると、通院でのリハビリは週に1回ずつしか、予約ができずちょっとガッカリしています。せめて週に2回か3回ぐらい通えれるのなら、と思ったのですが、予約表を見せてもらって納得しました。ほとんど、予約がびっしり(+_+)

ということで、リハビリは週に1回通っています。

さて、入院中に思ったことも書き残しておきます。

私の場合、性別適合手術も終え、戸籍の性別も変えているので何の問題もなかったのですが、手術をしていないトランスジェンダーや、手術をしていても戸籍を変えていないトランスジェンダーもたくさんいるわけで、そういう人たちが入院した時にどういう扱いを受けるのだろうということが気になりました。

病室の問題もありますが、それより大きいのはお風呂です。

私の場合、25日間も入院していたので、その間にお風呂に入らないわけにはいきません。週に2回お風呂の日があって、介助の人がお風呂場まで連れて行ってくれて、当然全裸になりますが、洗い場で髪の毛や体を洗ってくれます。体の前や手足など、自分で洗える人は自分で洗います。

自力で歩けないうちは湯舟には入らず、杖がなくてもある程度歩けるようになってから湯舟に入らせてもらいました。

お風呂には、同時に4~5人の患者さんが入ります。

午前中は女性、午後は男性と時間で分けてありました。私の介助には当然、女性の方が付きましたが、聞いたところでは男性の入浴も介助は女性の方のようです。

というような入浴事情です。私の場合、戸籍変更済みなので入浴に関しても何の問題も起きませんでしたが、そうでないトランスジェンダーの方が入院した時、入浴はどうなるのでしょうか、というのがとても気になりました。

私がトランスジェンダーであるという事は、医師や看護師の一部の人は知っていますが、ほとんどの人は知らない事なので、聞くこともできずに退院しましたが、今になってとても気になります。

健康診断で私が特別の更衣室を用意してもらったように、病院側が特別な配慮をしてくれるのでしょうか? そうであればいいのですが・・・