入学出願者の合否結果も流出、米コロンビア大学にハッカー攻撃
Cameron Fozi-
ハッキング主張する人物が提供したデータをブルームバーグが確認
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大学とクラウドストライクの調査で政治目的と判明-関係者
Graduates during a Columbia University commencement ceremony in New York.
Photographer: Daniel Acker/Bloomberg米コロンビア大学の学生や入学出願者の個人情報が流出したことが分かった。6月に大学のシステムをハッキングしたと主張する人物が提供したデータをブルームバーグ・ニュースが確認した。
この人物によると、不正入手した数十年分の計250万件の出願記録データには、学生や出願者に大学から付与されたID番号や市民権の有無、合否結果、志望学科などが含まれる。ブルームバーグは、そのうち2019年-24年に出願したコロンビア大の学生・卒業生8人に関するデータを調べ、間違いがなかったことを確認した。
コロンビア大の関係者によると、データ流出を示す「初期の兆候」が確認されたものの、大学はまだその範囲を把握しておらず、特定には数週間から数カ月かかる可能性があるという。その後に対象者への通知を行うとした。
この関係者は、同大がサイバーセキュリティー企業クラウドストライク・ホールディングスを起用し、大半のシステムを迅速に復旧させたと説明。初期調査によると、今回のハッカーは金銭ではなく政治的メッセージの発信を目的とするハクティビスト(ハッカー活動家)とみられるとした。
同関係者によれば、同大とクラウドストライクの調査により、このハッカー攻撃は高度な技術を用いた、標的を絞ったもので、政治目的のものと判明したという。
同大の広報担当者によると、6月24日以降、ネットワーク上で悪質な活動は確認されていないという。
単独でハッキングを行ったと主張する人物はテキストメッセージを通じて、攻撃の目的は、2023年に米連邦最高裁が大学入試における人種考慮を違憲と判断した後も、コロンビア大が引き続き入学選考で「アファーマティブ・アクション(積極的差別是正措置)」を継続している証拠を得ることだったと説明した。同大は、最高裁の判断に従って入学選考を行っているとしている。
今回の情報流出によって入学選考における多様性を巡る懸念が高まれば、コロンビア大は新たな問題に直面する恐れがある。同大は現在、トランプ政権と研究資金4億ドル(約574億円)の凍結解除に向けた協議を進めている。同政権は今年、反ユダヤ主義を助長しているとして同大に対する連邦資金供与を停止。その後、アイビーリーグの多様性・公平性・包摂性(DEI)プログラムにも批判の矛先を向けている。
ハッキングを行ったとする人物は服役を避けたいとして匿名を条件に語った。
原題:Columbia University Applicant Personal Data Stolen by Hacker (3)(抜粋)