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安和桟橋死傷事故1年 「個人の問題にさせない」 新基地続行の国に抗議、追悼集会 沖縄
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武井 悠
米軍普天間飛行場の移設に伴う、名護市辺野古の新基地建設の土砂搬出に使われている、同市の安和桟橋前で起きた死傷事故から28日で1年となった。沖縄平和市民連絡会と本部町島ぐるみ会議は同日、亡くなった警備員の追悼と、抗議中に重傷を負った女性の早期回復を願い、工事を続ける沖縄防衛局に抗議する追悼、抗議集会を事故現場付近で開いた。
集会には新基地建設に反対する市民ら約100人(主催者発表)が集まり、警備員の冥福を祈って献花台に花を手向けた。事故で重傷を負った女性の姉も参加し「亡くなられた警備員さんのご冥福を祈る。二度と戦争をさせないため、一日も早く元気になって現場に戻りたい」と、女性のメッセージを読んだ。
重傷を負った女性の代理人を務める三宅俊司弁護士は、事故当時の映像を防衛局が「不存在」としていることや、保険手続きを巡る問題などを説明した。防衛局や警備会社に賠償請求で「責任を追及したい」とした上で「運転手と被害者の個人的問題だけに矮(わい)小(しょう)化し、個人の責任に押しつけることは絶対に許してはいけない」と訴えた。
市民らの調査によると、安和桟橋に出入りしたダンプカーは事故前の昨年1月から5月にかけて1日平均579台だった。事故後の11月以降はほぼ毎月、1日平均1100台前後で推移し、事故前から倍増しているという。
安和桟橋周辺では集会中、陸から船を出し入れするスロープに参加者らの車が並び、水上バイクを海上に下ろせない利用者が市民らに抗議する一幕もあった。
(武井悠)
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