女児にインスリン過剰投与 三重大病院
三重大病院(津市)は28日、今年3月に三重県在住の1歳女児にインスリンを過剰投与する医療ミスがあったと発表した。専用の注射器を使っていなかったほか、2人ですべきだった投与量の点検を1人でしていた。
女児は現在も同病院などで治療中。病院側はミスの判明後、家族に経緯を説明、謝罪した。「プライバシーに配慮してほしい」と要望を受けたとして、詳しい容体や後遺症の有無については明らかにしていないが、命に別条がない状態まで回復したという。
病院によると、女児は手術を受けた後、血中カリウム値が上昇したため、病院はブドウ糖液にインスリンを加えた点滴を開始した。4回目の点滴中に容体が急変し、血液検査で低血糖状態になっていることが判明。残りの点滴を調べたところ、予定した5~7倍のインスリンが含まれていたことが推定される。
病院ではインスリンを投与する際、専用の注射器を使い、分量が正しいか看護師2人で点検する規則だったのに、4回目では看護師1人が専用のものより容量が大きく、目盛りも異なる注射器を使用。この看護師は、専用の注射器でなくても問題なく計量できると認識していたとしている。
伊藤正明病院長は記者会見で「患者さん本人やご家族らに多大なご心痛、ご迷惑を掛けたことを心よりおわび申し上げる」と謝罪した。〔共同〕