京都女子大が女子大堅持を宣言 学長「男女格差解消に重要な役割」

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北村有樹子
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 京都女子大学(京都市東山区)は1日、「女子大学宣言」を大学のホームページで公表した。女子大学をめぐっては、共学化や募集停止が相次いでいるが、「女子大学であり続けることをここに宣言します」としている。

 「宣言」は、竹安栄子学長名で出された。「女子大学という環境だからこそ、性差にとらわれることなく、一人ひとりが対等な関係の中で学び合い、自立した〝人〟として成長することを可能にします」と主張し、「女子大学として社会の変革に挑戦する〝人〟を育成し続けることをここに宣言します」としている。

 宣言の理由は何か。竹安学長によると、共学化や募集停止の動きで厳しい見方もされている女子大学について、改めてその存在意義を学内外に訴えたかったという。

 竹安学長は、今年発表されたジェンダーギャップ指数で、日本の順位が148カ国中118位と低迷していることを指摘し、「制度面では男女の機会均等は進んだが、無意識の性差が根深く社会構造や文化に残っている」と話す。

 そのうえで、「女性自身の意…

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この記事を書いた人
北村有樹子
大津総局|教育、県政担当
専門・関心分野
教育、人権、多文化共生
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    隠岐さや香
    (東京大学教育学研究科教授=科学史)
    2025年7月1日12時30分 投稿
    【視点】

    昨今、女子大が苦境を前に共学化を打ち出すという流れがあり、個人的にはまずいと感じていた。京都女子大のこの姿勢を応援したい気持ちでコメントする。 日本のジェンダー平等状況を考えると、女子大はまだその役目を終えていない。記事では性差に囚われない教育のことが触れられており、それはとても重要だと思う。同時に、私が思いつくのは主に理工系教育における役割である。ある研究によると、女子学生の中には「女子大の理系学部なら進学してもよいが、共学の理系は男子比率が高すぎるので行きづらい」と感じる人がいる。実際の所、一部の大学の理工系学部はいまでもかなり男子校に近い状態なので、女子大にはそのいびつさを正す意味での存在意義がある。 また、女子大には家政学部のある場合が多い。それは「女性のもの」とみなされがちであったが、文理融合の先駆けともいえる教育内容を含んでいる。21世紀にはむしろ注目に値するのではないか。 京都女子大学にはぜひ苦しい時代を乗り越えて、ジェンダー平等のためにも豊かな学びの場となってほしい。

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