Wonder Parlour Cafe からのご説明
平素よりWonder Parlour Cafeをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。また、当店の姿勢や発信に対し、さまざまなご意見・ご感想を頂いておりますことに、深く感謝申し上げます。一部において「気取りすぎている」「他店を見下しているように見える」といったご批判を頂くことがございます。しかし、私たちが創業以来掲げてきた姿勢は、決して他者を否定するためのものではありません。⸻■「クラシカルメイド」の理念についてWonder Parlour Cafeは、2005年の創業当初より「英国風メイド」という文化的立場を尊重してまいりました。それは、19世紀の英国に見られるような職業的矜持と礼節を、現代において美意識とともに再構築する試みです。お客様の前に立つ者としての所作・言葉遣い・服装のすべてに、型通りの演出ではなく、確かな意志を込めたいと考えております。この方針は、決して「他のスタイルのメイドカフェは誤っている」と主張するものではありません。ただ、あまりにも“アイドル性”や“仮想恋愛”が先行する昨今の流れにあって、静かな“品格”の空間が失われてしまわぬよう、私たちなりの立場を貫いているにすぎません。
文化の輪郭と社会的責任
昨今、メイドカフェ業界においては、過度な性的な演出・お客様との境界の曖昧なサービス提供により、警察による風営法上の立ち入り検査や摘発が、もはや“珍しくない、恒例の出来事な”時代となってしまいました。こうした現状において、私たちは今一度問いたいのです。「メイド」という存在を、文化として守り、次世代に伝える意志が、本当にこの業界に共有されているのか。自由であることと、無秩序であることは、決して同義ではありません。幻想の提供と現実の逸脱を、混同してはいけないと私たちは考えています。Wonder Parlour Cafeは、創業当初から一貫して、「何をしないか」を明確にしながら運営してまいりました。それは、お客様との距離感や、会話のトーン、衣装の意匠に至るまで、「節度」と「美学」を軸に判断しているからです。⸻■批判に対して「敷居が高すぎて近づきにくい」「メイドさんと距離感の少ない自由な楽しみ方ができない」といった声があることも承知しております。しかし私たちは、あらゆるメイドカフェが“同じ楽しさ”を提供する必要はないと考えております。多様な文化の共存こそが健全な成熟であり、その中で当店は“儀礼性と静けさ”の空間を守る立場にある、というだけのことです。それが時に孤高に映り、異端に映ることもあるかもしれません。けれど私たちは、「全てのお客様に理解される」ことよりも、「文化として真っ直ぐであること」を選び続けてきました。それが、あの頃――メイドという存在に、夢と矜持を見た人々や、今は無くなってしまった数多くの店舗への、ひとつの誠意だと信じております。
結びにかえて
Wonder Parlour Cafeは、今後も変わることなく「品位ある幻想」を守り続けてまいります。私たちの姿勢が、万人にとって心地よいものでないことも、重々承知しております。それでも、「こういう場所が、ひとつだけでもあってよかった」と思っていただけるような存在でありたいのです。批判をも含め、メイド文化を語る対話が失われずに続くことを、私たちは心から望んでおります。敬具
wonder parlour cafe 店長拝


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