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220/222

220:再びウロの先へ

 釜の中に草を放り込み、びっしょりと海水を吸った手袋を外した。気持ち悪くて仕方なかったんだよね。しかも割とブカブカだから、泳いでいる時は脱げそうになるという二重苦だったし。


「ふう」


「お疲れ様……」


「うん。まあもう1回、行かなきゃいけないんだけどね」


 今度は「塩食いバクテリア」を採って来ないと。一度で済ませられたら良かったんだけど、流石に草を3本束ねて更に袋まで抱えるとなると……溺れるからね。


「今度は……私が……行く」


 と言いながら、アティがタンクトップの裾に手を掛ける。チンピクしそうになったところで、


「いや。やはり泳ぎはアキラに任せて、我々はキレイな体で居よう。この後、彼を悦ばせる役割があるからな」


 エレザの制止。言い回しがエロすぎて、チンピクどころか甘く勃起してしまったよね。


「あ……転移の時に……」


「う、うん。お願いします」


 ああ、ヤバいわ。スティック氏が期待で脈打ちだしてる。さっきニチカの競泳水着でズリズリさせてもらったのに、もう既に次なる極楽を求めてしまっている。業の深い棒きれだなあ。


「ちょっと……先に……吸う?」


「あ、後で頂くよ。沢山」


 正直、心は揺れたけど……完全にスタンドアップしちゃうと泳ぎにくくて仕方ないからね。賢者の石をグッと握り、


「行ってきます」


 海へと飛び込んだ。

 疲れてるハズなのに、2回目の方が速く泳げてしまう辺り……俺はつくづく欲望に弱いなあ。






 海で採れる素材を揃え、丘へと戻る。追加の砂糖も錬成して、釜を空にして……


「ところで、どこから転移するんだ?」


 エレザの質問に、思考を巡らせる。実は、自発的に妖精郷へ行ったことはないんだよね。2回とも事故経由だったからな。


「普通に考えれば……」


 聖樹様の北側の、いつも出てくる場所を思い浮かべかけたが。冷静に考えたら、あそこも全く安全じゃないんだよな。樹液採ってるところを目撃された前例があるくらいだし。

 そこでふと思いつく。あの石を人に見られない場所に移すってことは可能なんだろうか。我が家のトイレの中とかに置ければ……


「アキラ?」


「ああ。ごめん、ごめん。で、使う転移装置だけど……そうだなあ」


 残るはキングジェルスライムを追って落ちた木のウロの先の小部屋。更にデカ枕におびき寄せられて落ちた穴の先。ただこちらは坂の傾斜が緩やかになった所で、すぐさま発光を浴びて転移したので全容が分からない。

 つまり確実性で言えば、ウロの方。逆に今の3人居る体制で、デカ枕経由の方も明らかにしておきたいという気持ちもある。


 ただワンチャン、装置が見つからずに詰むとかいう可能性も無くはないんだよな。女神さんからも忠告された通り、妖精郷関連は正しい場所で発光できないとマズイことになるから……やっぱウロの先か。出来ればもう1つ、ビャッコ2層の遺跡に繋がるヤツを見つけたいところだよなあ。あそこなら見られる心配ゼロだし。

 まあ色々と勘案した結果。

 

「丘の北東、ウロの先の石室から向かうよ」


 結論を告げる。

 2人も否やはなく、一同は丘の北西へと向かった。道中、何度か両隣の2人のお尻を揉みながら、気分を高めつつ……


「ここだよ」


 着いた。体拭き用の布を取り出す。俺がさっき海から上がった時に使ったから、ちょっと湿ってる。気持ち悪いけど、まあ贅沢は言えない。布をウロ滑り台のスタート地点に慎重に置く。そしてそこに座った。ゆっくり仰向けになる。滑り落ちないよう、気を付けながら。


「2人とも乗って」


 言われた通り、2人が俺の上に乗り、体にしがみついてくる。4つの爆乳の感触と、温かな体温。


「うう……狭い……」


「我慢しろ。私だって落ちそうだ」


 まあ男女で体の幅の違いがあるとはいえ、1人の上に2人乗るのは色々と無理があるのは当然だ。家に寄ってもう1枚くらい拝借してくるべきだったか。というか、今後もここは使うと思うし、ソリみたいなのを作ってウロの近くに常備しておくのが正解かもな。


「よし。じゃあ行くよ」


 両手を突っ張って、後ろに押すようにした。途端、タオルごと滑り……腰の所で傾斜を感じた。ジェットコースターが天辺から「下り」に差し掛かった時のようなフワッとした浮遊感。そして、


「わ……わああああ」


 アティの可愛い悲鳴。あまり大声じゃないけど、ちっちゃい子みたいに怖がってしがみついてくる。エレザごとギュッと抱き締めた。そのエレザは2度目なので声も上げずに身を低くしている。

 どんどん滑っていく。10秒、15秒。やがて傾斜は緩やかになった。最初に落ちた時はもっと長く感じたけど、案外ウロの深度はこんなモンだったらしい。


 既に例の石室の白光が届いていて、暗さは感じなかった。完全に滑落は終わり、俺たちの体は制止する。2人を抱き締めていた手を離した。ムクリと起き上がった2人は、興味津々に石室内を見回す。


「ここが、その石室か。我々がデカ枕におびき寄せられた落とし穴、あの先にもこういう石室があったのだろうか?」


「まさにそこが知りたいんだけど、あの時は間髪入れずに発光と転移があったからね」


 肩をすくめてみせる。

 そして俺も立ち上がり、石室内を歩く。例の「光を放て」の文字の前まで来ると、ついてきていた2人もそれを認めた。


「光……」


「ああ。アキラのおちんちんを気持ち良くさせてあげれば、光と粘液が出るんだ」


 改めてそう聞くと、もう妖怪だよね。

 ただアティにも事前に伝えてある情報なので、彼女は小さく頷いて返すのみ。


「それで……私は……どうしたら良い? エレザと一緒……?」

 

「いや、私は今回は譲ろう。既に一度おちんちんしてもらっているからな」


 おちんちんする、という新動詞が生まれてるし……


「ありがとう……それじゃあ……今回は1人で……堪能させてもらう」 


 アティは両手を広げて抱き着いてきた。  

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