なぜアフリカは発展しないのか?新興国投資をしてはいけない理由
日曜の午後は教養深まるお気持ちエッセイをお楽しみください。今日のテーマは『なぜアフリカは発展しないのか』『どうして新興国投資をしてはいけないのか』ということについて解説していきたいと思います。
最近は米国株が不調に陥ったことで、新興国投資を掲げるインフルエンサーは多いですからね。
【悲報】
— 投資カピバラ @米国株相場実況Youtube (@Capybara_Stock) March 6, 2025
じっちゃま、再びフロンティアマーケットを買い推奨
意見変更できないバカな信者を置き去りにしてしまう
ちなみに以前の推奨銘柄 $FM は今年1月に上場廃止になっています☠ https://t.co/hB5yraZZgz pic.twitter.com/le1LHMuajE
高橋ダン氏もフロンティアマーケット(新興国市場)を推しているようです。最近、米国株の調子が悪いのでインフルエンサーとしては新しいテーマを与えないといけないですからね。
まぁ以前に解説した通り、しばらくは新興国も強いですが継続的に成長していける可能性はほぼ皆無だと思います。
結論として、新興国投資の運命はアフリカのアマゾンと呼ばれたジュミアテクノロジーズ(JMIA)みたいになるか、上場廃止で終わりのどちらかですのでご注意ください。
ちなみに、キャッシュフローが完全に4んでいる(利益は株主ではなく投資をした債権者のものになる運命)ので、ジュミアが復活する可能性は限りなくゼロですし、この価格ですら高いと思います。
◆アフリカが発展しない理由
先進国が何十年もかけてアフリカに投資をし続けても、ちっとも発展しない第一の理由としては、そもそもとして国民国家(nation state)として成立していないことに尽きます。
国民国家の定義はいろいろあるのでしょうが、基本的には国民主権が確立し、国民が選挙や議会といった非暴力的な手段で政治家を入れ替えることができ、政治家の権力を抑制する仕組みが機能している状態ということです。
残念ながらアフリカのほぼ全ての国で、全く機能しておらず、賄賂と汚職にまみれています。
・汚職認識指数
上記は汚職認識指数(CPI)という、各国の公的部門の腐敗認識度合いで塗り分けした地図です。アフリカ(特にサブサハラ・アフリカ)地域では、日常的な賄賂の要求や公金の不正流用など汚職が広範に蔓延しているとされ、2020年以降も地域平均のCPIスコアは30点前後で停滞し、世界平均を大きく下回っています。
実にアフリカの49か国中44か国がスコア50未満(汚職が深刻な水準)に留まっており、他地域と比べても抜きん出て低い評価となっています。まぁアフリカの優等生ボツワナぐらいがギリまともで、あとはジャンク以下(信用が)ですね。
これは、一部の国で若干の改善が見られても、他の国での悪化が相殺している状況を反映しているとされます。汚職の蔓延により治安の悪化や紛争の長期化といった悪循環も生じており、腐敗が平和と安定を脅かす要因となっています。
・国民は奴隷であり搾取の対象
また、奴隷貿易から始まり、白人に搾取されまくった弊害として、そもそもとしてアフリカの権力者・政治家は自国民を単なる奴隷・資金を吸い上げる対象としか見ておらず、発展に使うべき資金を自分のために使っていることがほとんどです。
また、教育も行き届いていないため、国民側も超絶意識が低く、権力者に対するチェックや抑止力を持ち合わせていないため、改善しないまま何十年も過ぎています。もはや数年で改善するような問題ではないため、しばらくはこのままでしょう。
・結果的に投資環境が劣悪
こうした状況下にあるため、せっかく海外から投資が入っても資金が正しく事業やインフラに使われることなく、一部権力者が懐に入れて終わってしまいます。
汚職だらけでまともに投資を続けても事業を発展させるのが難しいと気がついた海外投資家は、結果として直接お金になる“資源ビジネス”以外には手を出さなくなりました。
資源ビジネスは資源を換金するだけですし、発展というよりはコストあたりどれだけ資源が取れるかという計算が成り立てばOKなので、見通しもクリアでリスクも低いですからね。
逆に資源ビジネス以外で勝負しても、インフラなどに投資をしても維持することができないため、期待された収益が上がることなく多くの場合は途中で撤退せざるを得なくなります。これがまさにジュミアと言えるでしょう。
◆新興国投資はBRICsの二の舞に
フロンティアマーケットについては、投資会社やインフルエンサーが『これから成長する分野』として盛んに宣伝することが予想されますが、個人的にはBRICsブームのように終わってしまう可能性が高いと考えています。
“BRICs(ブリックス)”は、ブラジル・ロシア・インド・中国の頭文字を取った呼び名で、2001年にゴールドマン・サックスのジム・オニール氏が『今後大きく成長が期待できる国々』として提唱し、投資先として脚光を浴びました。
脚光を浴びたことで、その気になったこれら4カ国はなんとなくノリと勢いだけで毎年首脳会議を行なっていますが、共通の目標や理念があるわけではないので、一つのまとまりとして国際社会をリードする…という期待された状況にはなり得ないわけです。
まぁせいぜい緩い反欧米的感情でつながっているだけで、調整能力もないので「ドルに変わる国際通貨つくろうぜー!」とかぶち上げるだけぶち上げても、結局は掛け声だけで終わってしまい、実行に移す可能性はほぼないというのが現実です。
◆まとめ:アフリカは永遠の途上国、新興国は過大評価
アフリカでは、政治や社会の構造上、投資した資金が正しく使われにくい背景があり、『これから国民経済が伸びて大きく成長するはず』という期待で投資すると極めて危険です。
BRICsも最初こそ大きく注目されましたが、実際には国同士の連携が極めて弱く、ここ20年以上、全く成果を出せていません。
これはフロンティアマーケットも同様で、魅力的なキーワードとして宣伝されることになりますが、実態を調べずに飛びつくと大損する可能性が高いでしょう。
というわけで、結局は割安なビッグテックで良いんじゃねぇ?という結論になりますけどね。米国株はここ数ヶ月、長ければ半年ぐらい上値が重いかもしれませんが、最終的には米国以外勝たんと思います。
せいぜい新興国ではインドぐらいで、とはいえ、米国に渡ったインド人が再度カーストで争っている姿を見ると、インドの発展も厳しいんだろうなぁとは思いますが。
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コメント
2アフリカは半永久的に投資対象には成り得ないですね。
じっちゃまの現在の推奨は、VXUSですね。
他には巨額の財政出動で注目を集めるドイツ株、経済成長率の高い東南アジア諸国、あとはポーランドと一部のウクライナ関連銘柄です。
アメリカの大型株が再びAIを軸に復活を遂げるのか、朝令暮改のトランプにはもううんざりと言わんばかりに新興国やヨーロッパ株に資金が流出し続けるのか凄く面白い展開になってきましたね。
なるほどですね。VXUSでパフォーマンスの重そうな米国を抜くわけですね。確かに、短期的にはそれで良さそうな感じです。