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祝★15周年『梅雨のカエル祭り第4弾:信号機トリオ(二十歳)の居酒屋トーク』

六男だやあ同志諸君。前回までの『正月の俺ら』はどうだった?
正月といえば半年前だが、僕は微笑ましくてうどんを食べたくなった。
すっかりアダルトウサギになってしまった僕に、彼らは眩しいな。

さて、そんな同志諸君に今日から新しいお話をプレゼント!

『カエル畑DEつかまえて★彡』15周年記念
【梅雨のカエル祭り第4弾! 信号機トリオ(二十歳)の居酒屋トーク】を公開するぞ!!

※注意※
引き続きこの【梅雨のカエル祭り】で公開される内容には、ディープでぶっ飛んだ内容も多数。閲覧の際はご注意ください。








TAKUYOのマスコット兼アイドル様、アタシだよ

【場所:某所、居酒屋】

空閑 「葉村くんの時計、格好いいね」
葉村 「安モンだぞ、これ」
空閑 「そうなの? でも、歯車がいっぱい入ってて、凄く格好いいよ!」
葉村 「……お前がいいって思ったの、そこだけだろ」
広瀬 「ごめん、お待たせ。ゼミが長引いちゃって……」
空閑 「あ、広瀬くん! 走ってきたの? 慌てなくて良かったのに」
広瀬 「いや、待たせるのも悪いなって……あ、葉村くん久し振り」
葉村 「よう広瀬……って、なんか髪の毛先外側に跳ねてね? お前髪いじってんの? ちょ、大学デビューとか!」
広瀬 「いやいや……笑いすぎだって……」
空閑 「で、でもとっても似合ってるよ! どこの美容院行ってるの?」
葉村 「ぶはっ! 広瀬が美容院とか!」
広瀬 「う、うるさいな! 大体これは彼女が切って――」
葉村 「え、お前彼女いんの?」
広瀬 「い、居ますけど……」
葉村 「ふーん……どんな女?」
広瀬 「……空閑くんメニュー取ってもらっていい?」
空閑 「いいよー」
葉村 「おいおい、無視すんなよなあ?」
広瀬 「なにこの人既に出来上がってるの?」
空閑 「久しぶりに広瀬くんに会えて、嬉しかったんじゃないかな?」
葉村 「おいばか酒がまずくなるようなこと言うんじゃねーよ。一発で酔いが醒めるわ」
広瀬 「でも確かに久しぶりだよね。空閑くん居ないと俺と葉村くんで連絡取り合うってないし」
葉村 「確かにな」
空閑 「どうして? 恥ずかしいの?」
広瀬 「いや、そこまで仲良くないってのもあるし、二人だと何話していいか……」
葉村 「おいやめろ酒の席で。せめてもっとオブラートに包め」
広瀬 「そういえば君、まだカエリーナタン好きなの?」
葉村 「悪いか。この前彼女とカエリーナタン喫茶行ってきたばっかだぜ!」
空閑 「あのね、月宿に一号店が出来たんだって」
広瀬 「そんな恐怖の館が……しかもチェーン店なの? 一号店って」
葉村 「マジすげーの。二メートル級のカエルのカエリーナタンに会えるんだぜ?」
広瀬 「……君の彼女はよくそんな魔物の巣窟に一緒に行ってくれたね」
葉村 「まあ、そこは理解力の高い女だとは思う」
空閑 「葉村くん、カエリーナタンと彼女さん、どっちが好きなの?」
葉村 「彼女」
注目すべきは英雄、そして猫殺し
広瀬 「うわ、即答」
葉村 「当たり前だろ? 日々を健やかに、カエリーナタンのことを思いながら過ごせるのはあいつのお陰だしな」
広瀬 「いい話っぽかったのに、結局カエリーナタンの話に戻るんだ」
広瀬 「空閑くんのところは? 彼女と上手く行ってる?」
空閑 「ええっとね、この間の日曜、おそばを打ってくれたんだ」
広瀬 「え、凄いね!」
空閑 「うん! 最近凝ってるんだって。おそばも、とっても美味しかったよ」
広瀬 「料理が得意な人なの?」
空閑 「うん! 特に和食が得意かな? どの料理も美味しいけど、本人は和食が得意って」
葉村 「そういや前に、ケーキ一緒に作ったとか言ってたな」
空閑 「うん、お菓子とか、一緒に沢山つくるよ!」
広瀬 「へえ、いいね」
空閑 「えへへ。……あ、良ければ今度持ってくるね」
広瀬 「うん、ありがとう」
葉村 「……で、お前のとこは?」
広瀬 「…………」
広瀬 「……葉村くん、最近免許取ったんだって?」
葉村 「何はぐらかしてんだよ!」
空閑 「オートマだったよね、葉村くん」
葉村 「ん? ああ、マニュアル面倒だし」
広瀬 「空閑くんはマニュアルだったっけ」
空閑 「うん!」
葉村 「そういや、なんでマニュアルにしたんだ? お前」
空閑 「え? シフトレバーが何かの操縦席みたいで、格好良かったから!」
葉村 「ああ、うん……空閑だもんな。なんか納得できるわ」
広瀬 「そうだね……まあ車の操縦席なんだけどね」
空閑 「でもね、この前坂道発進失敗して、凄い勢いでバックっていうか、後ろに滑って行ってちょっと怖かった」
葉村 「おいおい、危ねーな。気をつけろよ?」
葉村 「で、お前の彼女は?」
広瀬 「戻ってきたし」
葉村 「何だよ、別に減るもんじゃねーだろ?」
広瀬 「……じゃあ君の彼女はどんな人?」
葉村 「あ? あー……大和撫子っつーんかな?」
広瀬 「君と付き合えるって事は、とても出来た人なんだろうね」
葉村 「どういう意味だコラ」
空閑 「大和撫子って、例えばどういうことがあったの?」
葉村 「ネクタイ曲がってると直してくれる」
広瀬 「……それは大和撫子でなくてもしてくれるんじゃ」
葉村 「まあ、基本俺の後を付いてくるような奴かな」
空閑 「楚々とした、人なんだね」
葉村 「あー、そんな感じ。まさにそれ。なんか天女みたいな奴」
広瀬 「すごいベタ褒めだね……」
葉村 「普通じゃね? 大体好きじゃなきゃ付き合ってねーし」
広瀬 「…………」
広瀬 「……空閑くん、この人凄い恥ずかしいことさらっと言うんだけど」
空閑 「うん、いつもだよ?」
広瀬 「そうなんだ……」
葉村 「おい、空閑もこいつに自慢してやれよ」
空閑 「えっ……えーと……」
広瀬 「葉村くん。世の中の人がみんな君みたいに自己顕示欲が強い訳じゃないんだよ?」
空閑 「えっとね、とっても可愛らしい人だよ!」
広瀬 「あ、言うんだ……」
葉村 「可愛い? ああ、顔が?」
空閑 「えっ!」
広瀬 「ついさっきオブラートを求めた人がその発言とか、凄いね」
葉村 「俺自身はいいんだ。俺に向けられる言葉にオブラートが欲しいだけで」
広瀬 「相変わらず正直だね」
葉村 「相変わらずうるせー奴だな。で、空閑。可愛いって顔?」
空閑 「あの……容姿も可愛いけど、中身が可愛くてね?」
空閑 「ちょっと突飛なことを言うときもあるけど、あとね! 笑顔がすっごく可愛くてね!」
空閑 「あと、結構男らしいところもあってね!」
葉村 「空閑、落ち着け、まとめてから話せ」
空閑 「あ……ぅ、ごめんなさい……えへへ、こういうの難しいね? 照れくさいし……」
広瀬 「いい人なんだね」
空閑 「うん!」
葉村 「はい、でー、お前の番な。散々逃げやがって」
広瀬 「それより法月先輩、遅いね」
空閑 「あ、うん……道路工事の影響で道が混んでるって、連絡来てたよね?」
葉村 「な。主催者が遅刻とか……っておい! 往生際が悪すぎだろ! 空閑、お前も話流すんじゃねえ!」
空閑 「ご、ごめん……」
葉村 「おら、言えよ広瀬」
広瀬 「……何も面白いことないよ、うん」
空閑 「あの、どんな人か、僕も聞きたいな!」
広瀬 「…………」
広瀬 「……“物好きな人”なんじゃないかな」
葉村 「ああ、お前を選んだ時点でな」
広瀬 「君に言われたくないし」
空閑 「あの、どんな性格の人なの?」
広瀬 「性格……一言で表すのがめちゃくちゃ難しい系?」
葉村 「なにそれ」
広瀬 「基本怒らないけど、俺がマイナス思考に陥ってたりすると怒ったり……」
広瀬 「……なんか、言葉とかじゃ上手く説明できない。……強いて言うなら不思議系?」
葉村 「分かんねーよ」
広瀬 「うん、俺にも分からない」
空閑 「でも、好きなんでしょう?」
広瀬 「……うん」
葉村 「お前も丸くなったなあ」
広瀬 「そっくりそのままお返しするよー?」

~時間経過~

葉村 「俺の彼女、胸CかD」
空閑 「葉村くん、足派じゃなかったっけ?」
葉村 「どっちもいい」
広瀬 「真顔とか……ねえ、空閑くん、さっきからその人尋常じゃない量飲んでない? 大丈夫?」
空閑 「だいじょーぶ、だよっ!」
広瀬 「うわー、こっちも大丈夫じゃないー」
葉村 「おい飲めよおー」
広瀬 「飲んでるよおー……俺酒そんなに強くないんだよ……」
空閑 「あ、じゃあのみやすいように、びーるとかくてるまぜてあげるー」
広瀬 「やめてー! それ悪酔いするやつ!!」
広瀬 「うわー……すごい色に……」
葉村 「お前さっきからカクテル系しか飲んでなくね?」
広瀬 「……だからそんなに強くないんだってば」
空閑 「あまいのおいしいよね!」
広瀬 「そういう空閑くんが飲んでるのはウォッカなんだね……アルコール度数ヤバイよね」
葉村 「おいお前あんまり飲むなよ空閑ー。酔いつぶれたらおいてくかんなー」
空閑 「うー、じゃあかわりにひろせくんにのんでもらう」
広瀬 「いやいやいやいやあんま飲ませないでまじで。泣き上戸だからまじで」
広瀬 「うっとうしいほど泣くってサークルの先輩に言われたからそれ以降あんまり飲まないようにしてるんだって!」
空閑 「ねえねえふたりともふぁーすときすのばしょってどこだったぁ?」
広瀬 「どんな流れなの!? どうしてそんな話のネタ振りを!!??」
葉村 「あー、俺は部屋? 普通だよ」
空閑 「ふつうだねー」
広瀬 「ああ……まあそうだね……」
葉村 「次に水の中っつーか池の中だった」
空閑 「ふつうだねー」
広瀬 「普通じゃないよね!? 溺れでもしたの!?」
空閑 「ぼくはね、よるのね、ひとけのないこうえんだったよ」
葉村 「……何気にいかがわしい場所だな、お前……」
空閑 「しんれいスポットのようにひっそりしててねー……」
葉村 「お前、俺が何時までもそういうの駄目な男だと思うなよ?」
広瀬 「え、もうオカルト的な存在大丈夫なの?」
葉村 「ああ。そういうのは全部カエリーナタンだと思えば怖くない。寧ろ愛おしい」
広瀬 「俺は逆にそっちの方が怖いんだけど」
広瀬 「後、そこはせめて“彼女”を思い浮かべてあげなよ」
葉村 「俺の女は襖の隙間やドアの影や天井からぶら下がって俺を見つめたりするような奴じゃねぇ!」
広瀬 「ああ……それは確かに人類のなせる業じゃないね……」
空閑 「ひろせくんは?」
広瀬 「…………」
広瀬 「……とっくみあいの喧嘩(?)の末、倒れこんだ橋の上です。“した”というより“されました”」
葉村 「…………」
空閑 「…………」
葉村 「……良く言えば、積極的だな?」
空閑 「……うん、激しい人なんだね? なんだかとっても……熱いんだね? それは伝わってきたよ?」
広瀬 「微妙な空気になるくらいなら言わせないで……っ!」
空閑 「な、泣かないで広瀬くん!」
葉村 「別にいいんじゃねーの? お前が好きなら。他人の目なんて気にすんなよ。な?」
広瀬 「その『俺良いこと言った』みたいな顔が腹立つ……!」
法月 「やっほーみんな、待たせちゃってごめんねー?」
空閑 「あ! お久しぶりです先輩!」
広瀬 「こんばんは、先輩」
葉村 「ういっす」
法月 「あはは、みんなすっかり大人っぽくなったねー」
葉村 「いや、センパイには負けますよ?」
空閑 「……僕の身長、越えましたもんね」
広瀬 「ええ……誰だかわからないレベルですよ。その話し方じゃなかったら」
法月 「見た目は結構変わったんだけど、話し方は中々直らないんだよね。直したいんだけど」
法月 「……あ、そうだ。ごめん、みんなには言わなかったんだけど、彼女と一緒でさ」
法月 「ここに連れて来てもいい?」
空閑 「はい、だいじょうぶです!」
広瀬 「あ、ちょっとテーブルの上片付けますんで……流石にここに女性とか」
葉村 「あー、こっち側はやるやる」
広瀬 「お願い。はい、布巾」
法月 「あはは、そんなに気を使ってくれなくても大丈夫だよ。ねえ、来てもいいって!」
葉村 「いや、センパイが良くても……」
空閑 「あ」
広瀬 「え」
菅野 「皆さんお久しぶりです、菅野です」
いえーい、ぴーす

【場所:寮】

米原 「……っていう夢を見たんだ」
葉村 「…………」
空閑 「…………」
広瀬 「…………」
法月 「……つまり、俺の彼女がスガちゃんだったってオチ?」
米原 「多分な?」
米原 「でも断片的な情報しかなかったけど、葉村達の彼女も菅野っぽいんだよなー?」
葉村 「知らねーよ」
米原 「まあ、それはともかくとしてだ」
米原 「例え夢だったとしても、二十歳の椋人くんに友達がいるってことが嬉しくて!」
葉村 「し、知らねーよ!」
広瀬 「はいはいおじいちゃん、ご飯の支度しましょうね?」
米原 「その方式で行くと俺は飯を作らなくて良い側じゃないか? 広瀬」
広瀬 「何甘いこと言ってるんですか?」
米原 「笑顔?! 明らかなる正論をかましたってのに!?」
風羽 「おはよう御座います。おや、皆さんおそろいで」
空閑 「! お、おはよう菅野さん!!」
風羽 「おはよう御座います、空閑くん」
葉村 「あー、ねーわー。俺の彼女がこれとか……」
風羽 「今何か?」
葉村 「な、なんも言ってねーし!」
法月 「俺は正夢になってくれたら嬉しいなー!」
風羽 「…………」
風羽 「何かあったのですか?」
広瀬 「いや、特に気にするようなことじゃないよ。……ねえ、今日って菅野さんが食事当番だったよね?」
風羽 「はい、私と法月先輩です」
広瀬 「……今日手伝うよ?」
空閑 「あ! ぼ、僕も、手伝うっ!」
葉村 「お、俺も暇だし? やってやらんこともない」
風羽 「おお、ありがとうございます」
風羽 「ではいざ炊事場へ!」
葉村 「いちいち気合入れんでいい」
風羽 「御意」
法月 「…………え? あ、ちょっと待ってよー! もー、俺とスガちゃんの日なのにー!」
米原 「全員炊事場に行っちまったか……うーん、まさしく青春だなぁ!」
戸神 「ところでその夢にセンセイは出てねェのか?」
米原 「どこにいたの? 戸神くん」
戸神 「掛け軸のところだ」
米原 「……お前も立派に人外になって……」
戸神 「で、センセイは夢にでなかったのか?」
米原 「うん、出てない。俺もお前も」
戸神 「いや、そいつは分からねェぜ? 俺は壁に擬態してたかもしれねェだろ?」
米原 「……うん、それじゃあ余計に分からないね? でも俺の夢だよね?」
戸神 「はーっはっはっはっはァ! なんたって俺だからなァ! 一筋縄じゃいかねーぜ!」
米原 「戸神、近所迷惑だから朝から高笑いはやめなさい? 後俺の話聞いてるのかな?」
戸神 「所で一筋縄ってな、なんだァ?」
米原 「今度本気でお前の師匠をここに連れて来てくれ。言いたい事が山ほどある」
息を吐くようにキノコをその手にする戸神
【 完 】 


■おまけ『19 歪んだメリーゴーランド』
ハンドルを右に
広瀬 「右、右だよ。右」
空閑 「え、右? あ、右ね」
広瀬 「いやいやハンドル左に切ってるし!」
空閑 「え? あ、え?」
広瀬 「だから右だってば!!」
葉村 「そういえば、俺昨日焼肉食ったんだけどさ」
広瀬 「その話今するの?! ねえ!?!」



■おまけ2:『信号機トリオ(二十歳)』で挿絵を描いて貰った際の全員の身長体重設定
・菅野風羽……159/45→162/46
・葉村椋人……173/57→178/62
・空閑正臣……175/60→176/60
・広瀬優希……172/58→174/59
・法月 蓮……164/50→177/58
・米原美咲……177/64→同じ
・戸神明杜……181/72→同じ