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こばると邸スイハイ

2010年04月27日 20:19

こばるとさんのところへスイハイに行ってきました。

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水槽を置かれているのが歯科診療所内で、この水槽は待合室に
置かれているもの。陰日性サンゴ主体であるものの、患者さん
のためにカクレクマノミやハタタテハゼなどが入れられている。
水槽は60センチのハイタイプ。

待合室設置ということもあり、システムは静粛性を優先して外
部フィルターを使用している。また今となっては珍しい底面吹
き上げ式が採用されている。昔からのアクアリストにとっては
懐かしい方式だ。照明は蛍光灯で、ハナタテの上に赤いポリカ
板を置いて光を軽減したりしている点が面白い。

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診察室の奥にあるのがメインタンク。
普段は遮光のために発泡スチロールの板が張り付けられている。
こちらも基本的なシステムは外部フィルターで、他にプリズム
スキマーが設置されている。水温は17℃。
水槽サイズは60ワイド。

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発泡の遮光板を取るとこの通り。普段は照明は付けないそうだが、
今回はスイハイということで、特別に照明を付けていただいた。
水槽上段はキサンゴ類。下部が深海性サンゴ各種となっている。

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こばるとさんが最も力を入れておられるのが、このキンシサンゴ。
このように、ポリプが開いた生きた状態を見られるのは非常に珍
しい。飼育がかなり難しいそうで、こばるとさんによると、水温
と遮光がポイントではないかとのこと。手前の濃い色合いのもの
は、キンシサンゴの中でも珍しいバリエーションだという。

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キンシサンゴで最も珍しいのが、この白いタイプだそうである。
見た感じ、ウチウラの白に似ている。

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白タイプを真上から。
キンシサンゴは光に敏感で、照明が当たるとどんどん閉じていって
しまう。キサンゴ類は慣れれば明るくても開いているが、キンシサ
ンゴではそのようなことはないそうだ。

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珍しいクサビサンゴ。
これもポリプを開いた状態で観察できることはまずない。

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骨格下部から6本の脚が伸びるアシナガサンゴ。
これも生きた状態を見ることがない深海性サンゴだ。

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センスガイ。
このあたりはショップでも見られることがある。
深海サンゴの中では最も飼育しやすい。

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キサンゴ類にはあまり力を入れてないそうだが、こういった
難しい種類を咲かせているのはさすがである。

babu邸スイハイ 2回目

2010年02月23日 15:21

前回の記事
前回下がり気味だったアクアのテンションも上がり、本格始動した様子。

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前回と比べると、ライブロックが追加されたり、照明に変化が見られる。
左側に配置された、ツツハナガサミドリイシやコンフサなどが、大きく成長してきているのがわかるだろうか。
メタハラが増設されたりしているが、右がやや暗めのコンセプトは変わらず。
サンプやスキマーなどは、前回と変わっていない。

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中央部分のコンフサの成長が著しい。
左上にも株分け群体があり、左上から右下へとレイアウトの流れができている。
色的に派手さはないものの、レイアウトの中心的役割を果たしている。
大きく成長したツツハナガサも見応え十分。

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大きくなったツツハナガサ。
下方にも枝を伸ばしている点が実に面白い。

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導入したばかりのエンタクミドリイシ。
babuさんの好きな種類だ。これからじっくり成長させていくとのこと。
いずれはこれがレイアウトの中心となっていくはず。
成長速度からして、ひとまずの完成は2年後あたりだろうか。
淡水の水槽と違い、完成までに長い時間がかかるのがサンゴ水槽。
(もっとも、どこまでいったら完成というものでもないが)
少なくともサンゴを買ってきて、並べただけで完成とは言わないのだ。

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タンクメイトのコンスピ。
レスプレなども相変わらず元気だった。

T邸スイハイ

2010年02月18日 17:00

今回初訪問のTさんの水槽。
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仕事場である鉄工所の工場内に置かれた水槽群。
広いスペースに、1800ぐらいの大型水槽(サイズ聞き忘れ)が置いてあるのは羨ましい限り。
水槽台などは鉄製のもの。仕事柄、こういったものは自作されている。

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上画像の手前の水槽。
大型ヤッコ混泳水槽となっている。
クイーン、ブルー、マクロス、ワヌケ、パソニファーのペア、フレンチなど。
クイーンがやや痩せてしまっているのが残念。

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こちらは奥側の水槽。
レンテンの成魚や、大型のシライトイソギンチャクが目をひく。

上記2つの水槽は、それぞれ水槽下にサンプがあるが、サンプ同士はパイプで繋がっている。Tさんはサンプが繋がっているのに、どちらか一方の調子が落ちたりすると言っておられた。確かにサンプ共有で複数の水槽を管理している場合、個々の水槽状態に差が出ることがある。しかし帰ってきてからよく考えてみると、サンプが繋がっているとはいえ、接合はパイプ1本のみである。おそらくそれが理由で水質的な差ができていると思われる。サンプをそれぞれ独立させ、個々に水槽を回した方が良いと思う。もしくは2本の水槽を一括管理するのであれば、サンプをどちらか撤去して、統合した方が現状より良くなりそうである。また、この2本の水槽は大きなETSSスキマーのみで回すベルリンシステムだが、ろ材を導入してウェット部分を設けてみるのも一案。そうすると水槽の安定が違ってくるかも。

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90×90×60㎝水槽。
これはこれだけで独立している。
スキマーは付いているものの、使われていない状態であった。
ベルリンではなく、ナチュラルシステムのようだ。
ミドリイシなどは結構良く発色していた。
タンクメイトはアフリカヌス、ココス、マルチカラーなど。

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こちらは90㎝サンゴ水槽。オーソドックスなベルリンシステム。
LPS主体の静かな感じの水槽だ。
魚はマルチカラーのペア。

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驚いたのがこの照明。デュプラルクスだ。
まだ現役で使われていようとは。
機材を大事に使う点は素晴らしい。

他にもトリートメントタンクがあったりと、なかなか気合いの入ったアクアリストである。
これからも魚中心に頑張っていただきたい。

hanapapa邸スイハイ 2回目

2010年02月15日 15:00

前回の記事

続いてはhanapapaさんのスイハイ。
前回訪問時は水槽部屋が未完成だったが、既に完成し、本格稼働している。独立した水槽部屋を持つというのは、深みにハマったアクアリストならば誰しもが望むことだろう。それを実現しているのだから、羨ましい限りである。

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水槽が3本並んでいるが、真ん中のこの水槽がメインタンクだろう。
サイズは120×60×60cm。
ソフトコーラル満載のレイアウト。そこに多数の魚が泳ぐというスタイル。
非常に綺麗に維持されている。
タンクメイトには、ツルグエやオシャレハナダイといった珍種も多い。

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メイン水槽の主役、ブラバンのペア。
状態も良く、なかなかのもの。ただ、ちょっと太り過ぎか。
他にも肥満体型の魚がいるので、そのあたりは改善の必要があるだろう。
ちなみにこのブラバンに限らず、2匹づつ(ペア)飼育されている種類が多い。

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メイン左側の水槽。サイズは90×45×60cm。
こちらはLPS、中でもオオバナやコハナガタ、ハナガタといった種がメイン。
住人はベルスの雌雄、ブラバンなど。
サンゴが同一タイプのものばかりなので、レイアウトが単調のなってしまっている。
そこを改善すると、かなり良くなるのでは。

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メイン右側の水槽。サイズは左側水槽と同じ。
こちらは陰日性サンゴ主体。
ウチウラが多数入っているが、不思議と魚に被害は出ていないそうだ。
しかしウチウラにやられてしまっているサンゴがちらほら見受けられるのでそのあたりは改善の余地がある。また、陰日性であれば、もっと大胆なレイアウトにしてみても面白いのではないだろうか。

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よくポリプを開いているヤギ。非常に美しい。

システム的にはサンプとエコ槽が繋がったスタイルで、3本の水槽は全てサンプ共有となっている。設備が単純化されるメリットはあるが、何かあったときのリカバリーが、かなり大変になってしまうデメリットがある。できれば水槽ごとに別サンプにした方が安心だ。本人も気にされているようで、好日と陰日はサンプを分ける計画だそう。そうして、陰日サンゴの飼育を追求したいとのこと。今後のさらなる発展に期待したい。

マーシャ邸スイハイ 2回目

2010年02月12日 15:12

前回の記事

※一部訂正
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前回訪問時とはうって代わって、120×60×60cmの大型水槽が導入されている。
特筆すべきはレイアウトで、全てコラレン製のセラミック疑岩が用いられている。
ただ、サンゴ類はまだまだ少なく、これからといったところ。
疑岩はようやく見れる状態になっているが、まだあと半年ほどは時間が必要だろう。

照明はSCが3灯のみと少ないが、雰囲気は良い。
ソフトコーラル主体の水槽のようなので、それならこれで十分。

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この水槽のメインはゼブラエンゼルのペア。
ちなみに当初はゴールデンバタフライも入っていたそうだが、白点の嵐で終了した模様。
まあ、まだセットして日の浅いサンゴ水槽で、そういうことをやるのは無謀というものだ(笑)。
特に疑岩の使用量が多いほど、普通のサンゴ水槽よりも時間がかかる。
事実、この水槽は立ち上げに1度失敗しており、そのあたりが落とし穴なのである。

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サンプ部。
装備はSNMのリアクター、ETSSスキマー、QL-40、クーラーなど。
このサイズの水槽では標準的な装備といえる。

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メイン隣の60キューブサブ水槽の唯一の魚であるコリンズ。
将来的には、ここにヒメウツボを導入したいそうである。

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60×45×45cmチョウチョウウオ混泳水槽。
ミカドチョウとスダレチョウが入っている。
ミカドの状態が素晴らしい。
これからどのような水槽になっていくのかが興味深い。

T間邸スイハイ その3

2009年09月09日 17:08

いよいよアトリエにある水槽を紹介する。

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150センチ水槽。
中はハタゴイソギンチャクがいくつかと、ペルクラとブラックオセラリスのペアが入っている。
隔離ケースの中には、そのペアの子供が育成されていた。
照明は、背後から入る自然光と、補助としてメタハラが1灯ついているのみ。

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2段になった90センチ水槽の上段。
海藻の茂った中を、3匹のチョウチョウウオが泳ぐ。
底砂の下には底面板が敷かれているが、底面ろ過としては作動していない。
1種のプレナムになっていると思われる。
ろ過は外部フィルターで、水槽内にエアレーションしている。
クーラーは無く、訪問時の水温は28℃。
小さな冷却ファンがついていた。

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魚は、ハナグロ、オレンジフェイス、アラビアンとエクスクイジットの交雑種の3種。
オレンジフェイスと交雑種が4年、ハナグロは2年の長期飼育。
水槽の底を見ればわかる通り、餌は冷凍アサリである。
それ以外のものは与えられていない。

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こちらは下段の90センチ水槽。
上段水槽と同じく、底面板が敷かれているが、底面ろ過ではない。
この水槽にはろ過はなく、2カ所にエアレーションしてあるのみ。
底砂には全く手を入れてないようで、砂表面に多数のカイメンが繁殖していた。
こういった水槽は、真似してできるものではない。
経験の浅いアクアリストが真似ても、失敗するだけだ。
ベテランでも、真似るのは難しいだろう。

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魚はオウギチョウ、ハクテンカタギの2匹のみ。
オウギは2年ほどだが、ハクテンカタギは7年も飼育されている。

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T間さんオリジナルのアサリ給餌板。
アクリル板にテグスを取り付け、開いたアサリを挟むだけ。
板には別に長くテグスが付いていて、端には発泡スチロール片がある。
水槽から、すぐに取り出せる工夫だ。

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せっかくなので、アサリの給餌を実演していただいた。
冷凍アサリを開き、水管、ヒモ、ベロといったかたい部分を取り除き
柔らかい内蔵だけを残す。
内蔵も、食べやすいように包丁で切れ目を入れるとベスト。

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下ごしらえしたアサリを給餌板にセット。
あとは水槽に沈めるだけ。

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アサリに群がるチョウチョウウオ。
ものすごい食べっぷりだ。
ハナグロの体の厚みがわかるだろうか。

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こちらも美味しそうに食べている。

ポリプ食チョウチョウウオをアサリで長期飼育することは、以前は一般的なものであった。古くはS&S誌、最近ではMA誌46号に載ったi川さんも、アサリのみでポリプ食を長期飼育している。チョウチョウウオが餌付かなかったら、とりあえずアサリを与えてみる、というのは常道だ。チョウチョウウオ(特にポリプ食)を飼育してみようと思う人は、アサリの与え方は知っておいて損はないはずである。

T間邸スイハイ その2

2009年09月02日 22:36

さて、T間さんのスイハイ第2回目。
T間さんといえば温室。
2回目は温室のレポートを。
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温室入り口。
どこかで見た人が。。。

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内部の全景。
シダ系の植物が多くあり、まるでジャングルのよう。
植物に埋もれるように水槽が置かれている。

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温室のメインタンク。200×80×50センチ水槽。
もともとオーバーフローだったが、現在はフローさせていない。
レイシーの縦型ポンプ3台で水流を起こしている。
システムはDSBだが、おそらくT間さんは、そんなことは意識していないと思われる。
好日性ヤギがゆらめく、何とも言えない自然な感じの水景。
これは、実際に見てみないとわからない。
魚は、メニイリングパイプ、カニハゼ、ミジンベニハゼ、チンアナゴなど小型種ばかり。
ヤッコなどは一切入っていない。

ちなみに、この水槽だけ150Wのメタハラが補助でついている。
他の水槽は天然光のみ。

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チンアナゴの近縁種。
実に調子良さそうだった。

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これ以上近寄って撮影できなかった。
中身はソフトコーラルと小型ハゼ類。
パワーフィルターでろ過している。水槽は90センチ。

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こちらも90センチ水槽。
オリジナルの上部ろ過がついている。

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住人はハナグロチョウ1匹のみ。
白点治療後ということで、若干肌が荒れている。
が、状態は非常に良い。
アサリの殻が沈んでいるのを見れば判る通り、餌はアサリのみ。
それだけで十分健康的に飼育が可能なのだ。
古いアクアリストならば、知っていて当たり前のことである。

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90センチ水槽で、サンゴ砂を熟成させているところ。
用いているのは底面フィルター。
このあたりもT間さんのノウハウのひとつ。

次回はアトリエ水槽編