東京・歌舞伎町の「トー横」と呼ばれる一角に集まる若者らの支援に取り組む公益社団法人「日本駆け込み寺」の元事務局長が麻薬取締法違反の疑いで逮捕された事件を受け、都は30日、同法人への補助金計3296万3000円を取り消すと発表した。うち支払い済みの2355万7000円の返還を法人に求める。
◆「体制不備」も指摘
法人は2023~24年度、居場所の確保や相談者を公的機関につなげる、都の「若年被害女性等支援事業」の補助事業者に指定されていた。
都福祉局は「法人の理事・事務局長でありながら利用者に違法薬物を勧め、事業の社会的信用を失墜させた」として、2024年度に交付を決めた全額の3135万1000円を取り消した。2023年度についても、「相談員が個人のスマートフォンで利用者に連絡するなど、体制不備があった」として、交付額の一部の161万2000円を取り消した。
元事務局長は田中芳秀被告。新宿区の路上で5月、コカインを所持していたとして逮捕され、その後起訴された。捜査関係者によると、法人利用者の女性にも使用を勧めていた。
都は今後、補助事業者に対し、共用スマートフォンを使うなどして、個々の相談員の活動内容を把握できる体制を構築するよう求める。(原田遼)
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