極右カルト参政党(4)キリストの幕屋
ヤマト・ユダヤ友好協会
まず事実として、神谷は「ヤマト・ユダヤ友好協会」の理事を務めていました。この団体は「キリストの幕屋」というカルト教団のフロント団体です。
協会の会長は赤塚高仁という人で、神谷の「イシキカイカク大学」の講師でもあり、神谷がやっているYouTubeチャンネルにも出演しています。
副会長の舩井勝仁さんは、オカルト・ビジネスのドンと言われた舩井幸雄さん(2014年没)の息子です。舩井幸雄はWikipediaにあるとおり「EM菌」「脳内革命」「右脳開発法」「波動理論」「未来の記憶」など、ほとんどのオカルト・スピ系・疑似科学ブームの火付け役でした。
舩井勝仁さんは、その父の跡を継いで、相変わらずスピ系・疑似科学ビジネスの元締めのようなことをしています。
実は舩井総研と神谷の結びつきも長いもので、神谷は2010年6月頃から舩井氏を訪れて「龍馬プロジェクト」についてプレゼンテーションしています。
舩井さんは、2019年のブログで「イシキカイカク代表取締役の神谷宗幣さんの凄みを感じた」と綴っています。
神谷の理事職は決して「形だけ」のものではありません。舩井さんのブログに神谷のことが書かれた直後、2019年末に三重県津市で開かれた理事会に神谷が参加しているところが、ちゃんと滝沢泰平さんのブログに掲載されています。
滝沢泰平さんは、山梨県北杜市で「キブツ八ヶ岳」というコミューンのような事業を展開していますが、この人も「ヤマト・ユダヤ友好協会」理事です。(ちなみにキブツというのは、イスラエルの集産的コミューンのこと)
滝沢さんのブログによると、協会は「昨年(2018年)5月に創立された任意団体」とありますから、神谷は最初から理事を務めていたのでしょう。
神谷は2016年からイスラエルを訪問していますから、創立の前から関わっており、協会創立メンバーの一人と言っても過言ではありません。
神谷が参政党を結党したのは2020年ですが、Webアーカイブによると、少なくとも2022年までは、神谷が「ヤマト・ユダヤ友好協会」の理事として掲載されています。また、理事の一覧から神谷の写真と名前が消えた後も、赤塚高仁さんは参政党の選挙応援演説に来ています。
本体は「キリストの幕屋」
「ヤマト・ユダヤ友好協会」は「キリストの幕屋」という宗教団体のフロント組織です。統一教会も、勝共連合とか、世界平和女性連合とか、いっぱいフロント組織を作って、本体との関係をわかりにくくしていました。カルト宗教団体は、そういうことをするのです。
「キリストの幕屋」は、内村鑑三などに師事した手島郁郎という人が戦後に起こした新宗教で、彼らがいろいろな宗教儀式を行っている熊本の阿蘇市が、彼らの聖地になっています。
熊本で参政党が強かったのは、この「キリストの幕屋」信者が、参政党候補者の運動員として、いわゆるドブ板活動(戸別活動、チラシ配り、ポスター貼りなど)を支援していたものと思われます。
2025年に開かれた参政党の政治資金パーティー「参政党FES 2025飛躍」でも、スタッフとして「キリストの幕屋」信者の人が動員されています。
「キリストの幕屋」の女性は、三つ編みを頭に巻きつけた「クラウン・ブレイド」という独特の髪型をしていることが多いのです。
なぜ「キリストの幕屋」だったのか
「キリストの幕屋」が神谷と結びついたのは、日本会議を中心に行われている「新しい歴史教科書をつくる会」の活動に深い関係があります。「つくる会」で活動の中心になっていたのは、ほかでもない「キリストの幕屋」だったのです。
「(つくる会が最近「キリストの幕屋」という宗教団体の影響を大きく受けてきているといわれていることに対して)こういう運動っていうのは一般市民には無理ですよ。基本的にボランティアなんですから。逆にいうと、幕屋の人たちは信仰と結びついているから、すごく熱心。つくる会への入会だって家族ぐるみでやる。つくる会の教科書とか『国民の歴史』なんかを自費で何十冊も買って、知人に配っている。」
神谷宗幣が、日本会議の高橋史朗、在特会の増木、森友学園の籠池氏など、極右カルトの人脈に深く繋がっていたことは、これまでに書いてきたとおりです。
神谷は、2007年に吹田市会議員に当選した時点で、既に「つくる会」の活動を推進する立場の地方議員でした。
遅かれ早かれ「キリストの幕屋」に接触するのは当然ですが、政治家としてカルト宗教に頼ってきたことが、神谷と参政党の異常性です。
イスラエルとの関係
「キリストの幕屋」は、日本のイスラエル支持を強化するためのフロント団体として、イスラエル政府とも関係を持っています。
イスラエル大使館の公式SNS(TwitterとFacebookの両方を確認)は「キリストの幕屋の皆さまより、イスラエルの平和を祈る想いをビデオメッセージでお寄せいただきました」と、信者の寄せたビデオを掲載しています。
「キリストの幕屋の皆さまより、イスラエルの平和を祈る
想いをビデオメッセージでお寄せいただきました」
「幕屋」の影響力は馬鹿にできないもので、2024年に教団が渋谷で行った「イスラエル支持」のデモには、アメリカのエマニュエル駐日大使にまで声をかけることができているのです。他のカルト宗教団体では、ここまでのことは難しいでしょう。
昨年10月11日にJR渋谷駅前で #イスラエル 支持のデモが開かれてから1年が経ちました。このデモにはカルト団体「キリストの幕屋」の信者らが動員されたほか、エマニュエル駐日米国大使(@USAmbJapan)も参加。カルトと外国大使が同居するというイスラエル支持界隈の異常性を示したデモでした。 pic.twitter.com/sn6mdY1c35
— ParsToday Japanese (@ParsTodayja) October 12, 2024
「統一教会」が韓国の工作機関と連携していることは知られてきましたが、いわばそのイスラエル版が「キリストの幕屋」です。
韓国やイスラエルはアメリカを後ろ盾にしていますが、そのアメリカに日本を従属させ、自国の利益を図るために、カルト宗教をフロント組織として使ってきたのです。
「キリストの幕屋」絡みの政治家たち
「幕屋」の支援を受けていた日本の政治家としては、自民党の中山泰秀や山谷えり子が有名です。中山泰秀の父である中山正暉は1984年に発足した「日本・イスラエル友好議員連盟」の初代事務局長です。
これら「幕屋」の議員たちは、並行して「統一教会」の支持も受けてきましたし、もちろん「新しい教科書をつくる会」や「日本会議」とも繋がっています。
「愛国」とか「日本をとりもどす」と言っている極右政治家は、カルト宗教を思想の基盤にしており、その信者たちが選挙活動を支えているのです。
カルト政治家が選挙に強いのは、必ずしも「金集め」ができるからだけではなく、ドブ板活動のできる「カルト信者」を抱えているからです。
参政党は、スピリチュアルや反ワクチン活動も包含して、もはや自らがカルト宗教化しています。カルト宗教化したインチキ政治家の力は、決して侮れないのです。
(まだつづくよ)
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コメント
1神道 仏教 キリスト教 全部基本的に嫌い 個人的には嫌いですね 私は宗教にうんざり