催眠療法の観念運動応答法をさらに応用したのが「心に聞く」になります。
催眠療法の観念運動応答法では、クライアントさんに催眠状態に入ってもらって治療者が「心よ!」って質問をする、という手順になっています。
「心に聞く」では催眠療法を使って催眠状態に入ってもらう、という手順を「心と私の間の邪魔を排除してもらう」にしています。
「心に聞く」というテクニックでは、基本的に「心よ!」って催眠の観念運動応答法と同じように質問の冒頭にタグをつけて、質問をします。ですから「心よ!」とタグをつけて自問自答をしているだけの感じになる。
大切なのが「心よ!心と私の間に邪魔がありますか?」と尋ねる催眠誘導の手順なんです。
普通の自問自答でしたら「心よ!心と私の間に邪魔がありますか?」と聞いた時に「あるわけないじゃない!」ってなる。
でも「あれ?何も頭に浮かんでこない!」ってなるのは、心の傷が邪魔しているから。
そんな時に「心よ!誰が邪魔していますか?」と質問をすると、パッと浮かぶ人物があります。
それが、自分の心の傷だと思っていたら、実は家族のファミリー・シークレットからの心の傷だった、という相手になります。
ファミリー・シークレットで家族から心の傷をもらってしまう。
その心の傷が無意識との繋がりを邪魔して「孤独」にさせて、さまざまな苦しみを引き起こします。
脳のネットワークで周りの人からもらっている心の傷をシャットアウトして、無意識と繋がる、ということで催眠状態に入る。
長年家族の心の傷を自分のものと勘違いしてしまっていると「心よ!私と心の間に邪魔がありますか?」と質問をした時に「何度も同じ人物が出てくる」ということが起きます。でも、それをなん度も「心よ!母親の邪魔を排除して!」と浮かぶたびに排除してもらうことで、母親からの心の傷から解放されて無意識と繋がり催眠状態で無意識とディスカッションができるようになります。
この「心に聞く」をやってみると、脳のネットワークで家族の心の傷に影響されて、周りの見え方、感じ方が歪んでいたんだ、ということが見えてくる。
「心に聞く」でその状態から解放されていくことで、無意識と繋がり孤独から解放され、心の傷が記憶の引き出しへと整理されて自分らしく生きられるようになります。
自分らしく生きられるというのは、自分以外の心の傷で認知が歪められないということ。
もちろん普段生活していて「私の認知が自分以外の心の傷で歪んでいる」という認識は持てません。
でも、心に聞く、で心と私の間にある邪魔を排除してもらって、心とディスカッションをしてみると、歪みがどんどん修正されて、目の前がクリアーになっていきます。
(つづく)