JR東日本は25日、東北・山形新幹線の新型E8系車両で今月17日に4件連続した車両故障について、故障した4編成の補助電源装置計6台の内部で半導体素子が損傷していたと明らかにした。損傷の原因は不明とされ、JR東日本は当面、E8系の単独運行取りやめを継続。通常の8割程度に列車本数が減っている山形新幹線の運行正常化のめどは示していない。
◆JR東日本がメーカーと調査へ
東北新幹線は、17日に宇都宮-那須塩原間でE8系の回送列車が自走できなくなり、約5時間半運転を見合わせ。その間、山形新幹線や東北新幹線の別の場所でもE8系の故障が相次ぎ判明した。車両の補助電源装置が故障して電力の供給が止まり、モーターが駆動できなくなっていた。その後の調査で半導体素子の損傷が判明。担当幹部は「6台とも同じようにぐちゃぐちゃに壊れていた。こうした事態が相次いで起きたことは、かつてなかったと思う」と話した。
補助電源装置は1編成に2台ずつ備えられ、1台が壊れても自走できる。しかし、17日には、これまでにメーカーから納入されたE8系11編成のうち、納入されたばかりで試験走行中だった2編成でそれぞれ2台とも故障した。JR東日本は、装置に過大な電圧がかかったりしていないかなどをメーカーとともに調べる。(嶋田昭浩)
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