2025/06/17

ある方が「人と会っていてその時は楽しいけど、帰ってからものすごく疲れてしまう」とおっしゃっていた。

それって、相手の心の傷を脳のネットワークで請け負ってしまっているから、という可能性があるんです。

 

例えば、母親が深い心の傷を負っていて、それを誰にも言えないでいると、心の傷は処理されずに残ったままになってしまいます。

それを脳のネットワークで子供が請け負ってしまいます。すると母親は「心の傷なんてありません!」という感じで動き回れますが、子供は「どうしてこんなに重いんだ」という感じで疲れ切って動けなくなってしまう。

 

お母さんが元気だから、専門家からは「お母さんに甘えているから動けないんだ」と言われたりしますが、実際は「お母さんの心の傷を負っているから動けなくなる」となっています。

 

そんなことあるの?と常識的な人は疑います。

でも、実際に心の傷をケアする臨床家は「セカンダリートラウマ(二次受傷)」というものを受けてトラウマを経験したかのような反応を示すことがあります。

 

これは心の傷を負った人の話を聞くことで、脳のネットワークで相手の心の傷を受け取ってしまうから。

単純に考えると「相手の心の傷を受け取って共感することで相手の心の傷を癒す」ということをしている。

 

ですから、お母さんの心の傷を請け負って精神的に疲れ切っている子供は「お母さんに癒しを与えている」ということになります。

 

よく「子供の頃に母親の愚痴をたくさん聞かされた」という心の傷の体験があります。

普通の人は「話を聞くだけなのにどうしてそんな大袈裟な」と思ってしまうのですが、実際は「母親の心の傷を請け負っている」という治療者的な役割を脳のネットワークでしている。

子供はお母さんの心の傷を請け負ってボロボロになって、お母さんは子供に心の傷を請け負ってもらって元気に生きられちゃう。

 

この「人の心の傷を請け負う」をやってしまうと、同じことを出会った人に対してもやるようになってしまいます。

相手の心の傷を請け負って、相手に癒しを提供する。

だから、人と接触をするとものすごく疲れてしまいます。

 

自分と接した人はどんどん元気になっていくのに、「どうして自分だけボロボロになるの?」というのは、相手の心の傷を請け負って共感して癒しを提供しているから。

 

相手のことを助けてあげようと思わなくても、すでに相手の重い心の傷を請け負ってあげているから、もう十分に癒しを提供して助けているのと一緒。

 

これが「この人のことがムカつく!」って思っている相手でも、脳のネットワークで相手の心の傷を請け負うスイッチが入ってしまうので、相手に自動的に癒しを提供してしまいます(あくまでもナラティブで書いています)。

 

脳のネットワークでという誰も気づかないところで癒しを提供しているので、誰からも感謝されないし、元気になった相手からは見下されている感覚すらあるから大変。

 

そこで「相手の心の傷を請け負って癒しを提供している」と気づくことで、それを必要以上にやらなくなります。

 

まあ、相手にとっては、不都合なのかもしれない。

そして、ずっと人の心の傷を請け負って癒しを提供してきたから、それを止めてしまうことに抵抗感が湧くかもしれません。

そんな時は「癒しを提供する役割を止めても続けてもいい」と思ってみると、自分にとって最善の選択ができるようになります。

 

(つづく)

 



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