催眠療法で催眠状態にして無意識さんに質問をする、というのが観念運動応答法です。
「無意識さん!私を助けてくれますか?」と尋ねて、指がピクンと動いて「YES」と無意識さんが答えてくれる。
FAP療法の場合は、催眠状態にする代わりに、手首をぶらぶらして「無意識さん!私を助けてくれますか?」と尋ねると、催眠療法の観念運動応答法の時のように指がピクンと動いて「YES」と無意識が答えてくれます。
そして、FAP療法を使いながら、無意識にいろんな質問をすることができる。
例えば「将来のことがものすごく不安になる」と突然不安が襲ってきたら、普段だったら「お金の心配」、「病気の心配」、「人間関係の心配」、そして「孤独」などを考えてしまって「絶望的な気持ちになる」ってなります。
でも、そこでFAPを使って「無意識さん!この将来の不安は私の心の傷?」と聞いてみると「NO!」という反応が出てきたりする。
さらに手を振りながら「無意識さん!これは母親の心の傷?」と聞いてみると「YES!」の反応がでるから「私のじゃなくて母親の心の傷を請け負ってきたのがこれなんだ!」ってわかるわけです。
脳のネットワークで幼い頃から母親の心の傷を請け負って癒してきたのが、いつの間にか私の心の傷となって突然襲ってくる。それをぐるぐる考えてしまうと、いつの間にか母親の心の傷が自分のものになってしまい、私を苦しめる。
こうしてFAPで手を振りながら、無意識さんに「YES or NO」の質問をしてみると「私のものじゃなかった!」とぐるぐる考えて自分のものにする必要がなくなり「Don't think, feel」が簡単にできるようになります。
さらに「無意識さん!この母親の心の傷の感情を教えて」とお願いすると「感情の指が順番に曲がる」となる(これはちょっとだけ練習が必要になる方法です)。
薬指(不安)→中指(見捨てられ不安)→小指(怒り)の順番で曲がったら「複雑性PTSDのパターン」になるので「母親の心の傷は複雑性PTSDだったんだ!」となる。
最初に「将来の不安」で不安になって苦しくなったから、「将来の不安が気になる」と頭の中で繰り返し唱えながら薬指(不安)→中指(見捨てられ不安)→小指(怒り)を押さえていくと、無意識さんがその感情に合わせて母親の心の傷を記憶の引き出しへと整理してくれます。
心の傷が記憶の引き出しへと整理されると母親の経験値が自分のものとなり、大変な経験が活かされて自由に生きられるようになります。
心の傷となってしまうと、檻に閉じ込められた状態で、何度も同じことを繰り返してしまい、そこから抜け出すことが困難になります。でも、記憶として整理されたときに、同じことを繰り返すことがなくなるので、閉じ込められていた檻がなくなり自由になります。
FAPの指の反応が「正しい or 間違っている」って考える必要は全くありません。なぜなら、これをやってみることで「Don't think, feel」が簡単になっていき、心の傷を無意識さんが記憶の引き出しへとせっせと整理してくれるのですから。
(つづく)