FAP療法の治療者は、手をぶらぶら振って相手の脳の真似をするミラーニューロンを活性化させます。
指を動かす時に活発になる脳の部位とミラーニューロンが近くにあるため、悩んでいる方に注目を向けながら治療者が手を振ることでミラーニューロンが活発になり、相手の心の傷の状態が伝わってきます。
治療者はFAP療法をやっている最中に「自分自身の過去の失敗がたくさん思い出されてしまう」ということが起きたりします。
ものすごい不快だった人のことが思い出されたり、自分自身の過去の失敗が赤裸々に思い出されてしまうのは、クライアントの心の傷を真似た時に、脳が「この不快な感情はこの記憶から?」と勝手にマッチングして打ち消そうとするから。
心の傷の方が「突然不快な記憶が蘇ってくる」と苦しんでしまうように、FAP療法のときに治療者も同じような体験をすることがあります。その時に治療者は「浮かんできたものを考えないで、ただキーワードを唱え続ける」ということを繰り返していきます。
すると、無意識が悩んでいらっしゃる方から伝わってくる心の傷の感情を適切に治療者の記憶の引き出しへと整理してくれます。
FAP療法をやっている時に治療者が「不快な身体症状に襲われる」ということもあります。それは悩んでいらっしゃる方の心の傷を真似ているから。胃が痛くなったり、喉が苦しくなったり、さらには腸が絞られるように痛くなって、居ても立っても居られなくなるような感覚になることがあります。
その時に感じる、喉が締め付けられるような苦しみは、悩んでいらっしゃる方の「叫びたい怒り(憤怒)」が心の傷となっていて、それが伝わってきている時。胃がものすごく痛くなる時は「激怒」になります。肺が苦しくなるのは「恥辱感」。腸が捩れるような痛みは「焦燥感」というような感じで、それぞれの臓器が感情を象徴しています。
治療者は、FAP療法で悩みを抱えていらっしゃる方から、これらの症状を受け取ることで「こんなにものすごい感情を抱えてこれまで生きていらっしゃったんだ」と痛みが伴った三次元的に悩んでいらっしゃる方の心の傷を感じることができます。
心の傷を抱えてしまうと、あまりの心の傷の痛みから「感覚麻痺」が起きてしまいます。
感覚麻痺が起きてしまうと、相手に自分の感情が伝わるように表現することができなくなる、となってしまいます。
実際に、悩みを抱えていらっしゃる方のお話を聞いて心の傷を想像していた時よりも、FAP療法で受け取った時の苦しみは10倍、もしくは20倍の痛みや苦しみが伝わってきて、治療者は「やっぱり心の傷で感覚麻痺が起きていたんだ」ということが体験できます。
(つづく)