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【河内長野市】なんと大阪初!その場で使えるふるさと納税の自販機が利用開始、道の駅奥河内くろまろの郷

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・大阪狭山市・南河内郡3自治体)

自動販売機(以下、自販機)と言えば昔はドリンクやたばこ販売の印象が強いですが、最近ではいろいろなものが自販機の中に入っていますね。特に冷凍食品を扱った「ど冷えもん」は、いろんなところで見かるようになりました。しかし、ふるさと納税が自販機でできるような時代になるとは!これにはちょっと驚きました。河内長野の道の駅奥河内くろまろの郷に設置された自販機は大阪では初めて、全国でも4番目に設置されたというこの自販機、先週の金曜日、6月27日から運用が始まっています。

6月上旬の利用開始前に撮影
6月上旬の利用開始前に撮影

これは「旅のうくん」と呼ばれるふるさと納税専用の自販機です。2025年6月29日現在、全国に10台しか設置(外部リンク)されていません。

表は旅のうくん公式ページ内の設置場所より筆者が作成 2025年6月27日現在
表は旅のうくん公式ページ内の設置場所より筆者が作成 2025年6月27日現在

このように、河内長野では道の駅奥河内くろまろの郷に、道の駅るもいと並んで4番目に設置されたのです。そのため、春にくろまろの郷でみつけた時から設置されたことは知っていましたが、ずっと「準備中」となっていたので、いつから利用開始になるのかとても気になっていました。

そして6月27日に、たまたまくろまろの郷に行ったとき、自販機の前でなにやら作業をされている市役所の方と遭遇。なんとこの日から、いよいよ自販機の利用が開始されたと言うのです!

こちらです。「準備中」の画面がなくなり、メニュー画面が出ています。

当日現場にいらっしゃったのは、河内長野市営業部ふるさと納税課の中野課長と槌野課長補佐。自販機開発事業の株式会社Geofence Globalの磯部執行役員兼営業本部長の姿もありました。

さてふるさと納税と言えば、自分の住んでいる自治体以外でふるさと納税をすれば、その地域の返礼品が頂ける仕組みで、ネットショップのように返礼品を選べるようになっていますね。とはいえ、これまでのシステムだと返礼品を選んでも、送られてくるまでにどうしても時間がかかります。

それに対して、この自販機はその場で利用でき、金額的にも気軽にふるさと納税ができる点が大きなメリットです。今回の自販機では4段階の金額から選べるのですが、驚いたことに、いちばん安いのはなんと1,000円です!

  • 1,000円(返礼300円、納税700円)
  • 3,000円(返礼900円、納税2,100円)
  • 5,000円(返礼1,500円、納税3,500円)
  • 10,000円(返礼3,000円、納税7,000円)

そしてこの自販機の返礼品は商品ではなく、くろまろの郷で利用できるようになっています。本当に気軽にふるさと納税ができます。磯部本部長によれば自販機の稼働を確認するために1,000円で300円分の返礼を受取り、それでくろまろの郷のパフェを購入したとのこと。暑いので、冷たいパフェを食べるついでにふるさと納税を利用するという驚くほど気楽さです。

この自販機の対象となっているのが、レストラン奥河内のビュッフェとビジターセンターのカフェの飲食。自販機でふるさと納税をしたら、なんとその場で返礼サービスが受けられるというのですから、すごいですよね!

ただし、ビジターセンターで販売されている河内長野の名産品(物販)やあすかてくるでの農産物などは対象外なので注意しましょう。

使い方ですが、まずスマホで会員登録してから、返礼品を選ぶという順番になります。QRコードで読み込むと、会員登録画面が出てきます。

このような画面が読み取れますので、初めての人はアカウントの登録、既に登録している人はログインを選びます。

新規登録する場合に必要なのは、名前、性別、生年月日、住所、メールアドレスです。1度登録するとあとはQRコードを出すだけで簡単に利用できます。

こちらがQRコードです。画面にも書いてありますが、表示させるQRコードには有効期限があるので、かざす際には早い目に行うようにしましょう。

そして実際に利用する方法は、最初に「ふるさと納税」バナーをタップします。

次に、返礼品を選びます。

すると、会員QR認証画面が出てきます。

先ほどのQRコードを自販機の右側にある読み取り口にかざします。

磯部本部長が実演
磯部本部長が実演

このようにしてかざすとのこと。

すると次のような画面が出てきます。ふるさと納税の使い道や情報公開の有無などを選びましょう。

そして決済です。自販機には現金を入れる場所がありますが実際には利用できず、カード決済となります。利用できるカードはまだ限られているそうですが、今後随時増やしていく予定とのこと。現金投入口は近々塞ぐそうです。

一連の流れを動画にしました。こちらも参考にしてください。

実際に利用したのではなくサンプルです
実際に利用したのではなくサンプルです

決済が終わると、このように利用券の入ったボックスが出てきます。

箱の中にはこのようなお食事券が入っていますが、有効期限があるので注意しましょう。

注意点として、お食事券よりも少ない金額の利用をしても「お釣り」が出ません。逆に金額がお食事券より高い場合は、差額を払えば利用できます。

ただし、ふるさと納税のルール上、河内長野に住んでいる人はふるさと納税の自販機から商品券を手に入れようとしても上記のメッセージが表示されて使えません。

そのため河内長野に住んでいる人の市外の友人・知人がいっしょにくろまろの郷に遊びに来たら、その方々が利用できます。あるいは富田林や大阪狭山市、和泉市、南河内郡のような近隣自治体からくろまろの郷に遊びに来た人であれば利用できるというわけです。

画像中央にいるのがキャラクターの旅のうくん
画像中央にいるのがキャラクターの旅のうくん

ただ登録そのものは河内長野に住んでいる人も可能で、他の地域の自販機では使えます。これから各地で次々と台数を増やしていく予定だそうなので、旅好きやお仕事で各地に行かれる方は登録しておいて、旅先などに自販機が設置されていたらその際に利用されることもできますね。

ということで、他地域に先駆けてくろまろの郷にふるさと納税の自販機を設置し、利用が始まったことを紹介しました。西野市長が新たに設置した営業部の「外貨を稼ぐ」とは、ふるさと納税のことなので、今後は他地域からの観光客がこの自販機を利用すればザクザクと外貨が稼げるかもしれません。そしてそれが結果的に市民生活の役に立てばよいですね。

奥河内くろまろの郷にあるふるさと納税の自販機

住所:大阪府河内長野市高向1218-1
アクセス:道の駅奥河内バス停下車すぐ

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ありがとうございます。
奥河内地域文筆家(河内長野市・大阪狭山市・南河内郡3自治体)

河内長野は別名「奥河内」と呼ばれ、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結しているので、新興住宅団地が多数造成され、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。2021年1月に縁もゆかりもない河内長野に引っ越しました。「よそ者」の視点で、長く住んでいる人が気づかないことを含め、河内長野市、大阪狭山市、南河内郡(太子町、河南町、千早赤阪村)に住んでいる人たちのお役に立つ情報を発信します。そして文章の力で「まち」が元気になる記事を提供します。

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