極右カルト参政党(2)高橋史朗の「親学」
前回、神谷が吹田市議に当選した頃のことを書きましたが、神谷は一人会派の「吹田新選会」を立ち上げ、翌2008年には石川勝が加わりました。この「吹田新選会」は教育行政に力を入れていましたが、特に日本会議の高橋史朗によるトンデモ教育論「親学」を推奨して活動しています。
その一方で、2010年4月、松井一郎が橋下徹と「大阪維新の会」を結党します。「大阪維新の会」も大阪発の右翼政党ですが、神谷はこれに加わりませんでした。
伝えられるところでは、神谷が「親学」を推していたことが忌避されたと言われていますが、その真偽はちょっと微妙です。
なぜなら、その後に大阪維新の会でも、大阪市議団が「親学」を盛り込んだ条例案を出す事件が起きているからです。
「親学」を巡る大阪の騒動
2012年、大阪維新の会の大阪市議団が「親学」の思想を内包したトンデモ「家庭教育支援条例案」を提出する事件が起きます。これに対して「大阪自閉症協会」など13団体が「学術的根拠のない論理に基づいている」として撤回を求めました。
このとき大阪維新の会を率いていた橋下徹は、さすがにトンデモはマズいと思ったらしく「軽度発達障害(etc)が親の愛情不足とか太古の理論出してんじゃね~よ!」とツイートして「親学」批判に回ってしまいました。
by 橋下徹
維新の議員団は、親分である橋下徹に梯子を外された形になり、結局「親学」条例の提出を断念したのです。
シロウの「親学」擁護に回る神谷
この騒動を受けて、神谷は「親学推進協会の高橋史朗先生からメールが届きました」と、高橋史朗の「緊急声明」をブログに載せて、「親学」を擁護する側に回りました。神谷はシロウさんに忠実なカルト右翼なのです。
なお、共産党の「赤旗」では、次のような解説がありました。
「維新」市議団は、この「親学」について、「新しい歴史教科書をつくる会」の副会長も務めたことがある高橋史朗「日本教育再生機構」理事・明星大教授らが提唱してきたものだと認めています。
「歴史修正主義カルト」と「親学」は一体です。
そして、統一教会とも、文が鮮明に統一されています。
重ねて言っておきますが、「親学」はトンデモです。
参政党のシロウ史観
日本会議の高橋史朗は「親学」だけでなく「WGIP陰謀論」でも有名です。WGIPは「War Guilt Information Program」の略で、「ウォー・ギルト・プログラム」とも呼ばれます。
このWGIP陰謀論は、日本人が「正しい歴史」を学ぶことをGHQが禁じて「自虐史観」を植え付けた、というトンデモです。
江藤淳が『閉された言論空間』(1989年)という本で最初に言い出したことですが、これを継承して広めているのが高橋史朗たち「日本会議」というカルト団体(シロウらの集団)です。
神谷宗幣のYouTubeメディアには、何度か高橋史朗が登場しており、「親学」や「WGIP陰謀論」の布教に努めています。
ちなみに「日本会議」は、もともと谷口雅春を教祖とする「生長の家」信者による活動でしたが、今の教団は谷口雅春のカルト的な皇国史観を継承していません。そのため「日本会議」だけが「谷口雅春原理主義」のようなカルト団体として存続し、自民党の安倍派を中心に、絶大な影響力を持ちました。
神谷宗幣の「参政党」は、これを継承して政治に容喙しようとする、トンデモ・カルト団体なのです。
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