アイオワ級戦艦 4番艦 ウィスコンシン
本迷彩を適用すると汽笛が変化する(汎用汽笛に変わりないが)。
性能諸元
・基本性能
| Tier | 10 | 種別 | 特別艦艇 |
|---|---|---|---|
| 艦種 | 戦艦 | 派生元 | ‐ |
| 国家 | アメリカ | 派生先 | - |
| 生存性 | 継戦能力 | 81,100 | |
| 装甲 | 全体 | 16-439mm | |
| 艦首甲板 | 16-287mm | ||
| 甲板 | 16-307mm | ||
| 艦尾甲板 | 16-287mm | ||
| 砲郭 | 38-439mm | ||
| 底部 | 50mm | ||
| 対水雷防御 | ダメージ低減 | 25% | |
| 機動性 | 機関出力 | 212,000馬力[hp] | |
| 最大速力 | 32.5ノット[kt] | ||
| 旋回半径 | 920m | ||
| 転舵所要時間 | 17.2秒 | ||
| 隠蔽性 | 通常 | 火災 | 煙幕 | 最良 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 海面発見距離 | 15.9km | 17.9km | 15.8km | 12.9km | |
| 航空発見距離 | 11.4km | 14.4km | - | 9.23km |
| 射撃管制装置 | 船体 | モジュール | 主砲射程 | 最大散布界 |
|---|---|---|---|---|
| - | Mk10 mod.1 | 23.4km | 244m |
| 主砲 | 船体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 180度旋回 | 弾種 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| - | 406mm/50 | 3基×3門 | HE弾 5,700(36%) AP弾 13,500 | 30.0秒 | 45.0秒 | HE/HC Mk13 AP Mk8 |
| 副砲 | 船体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 射程 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| - | 127mm/38 Mk.12 | 10基×2門 | HE弾 1,800(5%) | 6.0秒 | 7.3km |
| 空襲 | 船体 | 機体 | 小隊数 | 出撃機数(HP) | 搭載量 | 射程 | 最大ダメージ | 準備時間 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| - | Consolidated PB4Y-2 Privateer | 2 | 1(2,000) | 2 | 11.0km | 4,900 | 30秒 |
| 対空砲 | 船体 | 距離 | 口径 | 基数×門数 | 継続的秒間ダメージ (爆発ダメージ*1) | 命中精度 | 有効ゾーン 0.1km - |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| - | 短 | 20mm Oerlikon | 32基×2門 | 340 | 70.0% | 2.0km | |
| 中 | 40mm/56 Bofors | 19基×4門 | 511 | 75.0% | 3.5km | ||
| 長 | 127mm/38 Mk.12 | 10基×2門 | 168 (8×1680) | 75.0% | 5.8km |
| 戦闘 命令 | メーター増加条件 | メーター増加量 | |
|---|---|---|---|
| 敵艦艇に主砲弾を一定数命中させる | 6.0% / 発 | ||
| メーター減少条件 | メーター減少量 | ||
| 50秒間命中弾なし | 5% / 秒 | ||
| ブースト内容 | ブースト効果 | 効果時間 | |
| 主砲の装填速度 消耗品の用意および準備時間 | -50% -80% | 20 秒 | |
・アップグレード
| スロット1 | スロット2 | スロット3 | スロット4 | スロット5 | スロット6 |
| ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
搭載可能アップグレード
搭載可能消耗品
| スロ ット | 消耗品 | 名称 | 使用 回数 | 準備 時間 | 有効 時間 | 効果 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| R | 応急 工作班 | ∞ | 80 | 20 | 火災を消化し、浸水を復旧し、損傷したモジュールを修理する。また敵潜水艦の魚雷誘導を阻止する。 | |
| T | 修理班 | 4 | 80 | 28 | 自艦のHPを回復する 回復量:最大HPの 0.66 [%/秒] | |
| Y | 戦闘機 | 3 | 90 | 60 | 自艦艇を追従し、敵機を自動的に迎撃する 戦闘機数 0機 | |
| 着弾 観測機 | 4 | 100 | 70 | 主砲の射程を 20 [%]延伸する | ||
| U | 対空防御砲火 | 4 | 80 | 40 | 継続ダメージ +50% 砲弾の爆発によるダメージ+300% |
ゲーム内説明
アイオワ級高速戦艦であるウィスコンシンは、世界中で就役した最後の戦艦の1隻でした。本艦は航空母艦を護衛し、日本軍の占領下にあった沿岸要塞を砲撃することで太平洋戦争の終盤戦に貢献しました。また第二次世界大戦後には、朝鮮半島とペルシャ湾での紛争では大きな役割を果たしています。1956年に駆逐艦と衝突した後、未完成だった姉妹艦ケンタッキーから新しい艦首部を受け取る形で修理されました。そして2001年以来、本艦は博物館船としてノーフォークに恒久的に係留されています。
解説
- 抗堪性
体力は81,100とIowaB船体から2,000ほど微増。Tier10の戦艦としては低めの数値である。しかしながら同国同格戦艦Rhode Islandとは異なり、ちゃんと艦首艦尾は32mmのまま変わらないため、457mmまでのAP弾は艦を立てればある程度跳弾できる。ただアメリカ戦艦の宿命とも言うべきか、上部構造物が大きいためそこを狙われると着実にHPは減っていく。更に船体中央部の船殻38mm装甲の下は薄くなっているためMaltaを除くAP爆撃機にバイタルを抜かれる危険はある。しかし後述するように消耗品の優遇や戦闘命令の存在から、短期決戦や持久戦、浸水・火災にはかなり強い。上手く立ち回ればTier10戦艦としてそこそこの抗堪性を誇ると言ってよいだろう。
- 主砲
Iowa同様に16インチ3連装砲3基、合計9門を搭載している。AP弾、HE弾共にIowaと比べて空気抵抗係数が若干軽減されており、AP弾の飛翔時間はほぼYamatoと同程度というアメリカ戦艦らしからぬ性能となっている。また「SHS」のAP弾の特徴でもある口径にしては高めのダメージが設定されている。*2
砲弾の散布界は戦艦と巡洋艦の中間であるシュペー散布で、収束具合を表すσ値は2.0であり、弾はかなりまとまって飛ぶ。*3更に高Tierアメリカ戦艦専用のアップグレードスロット6に搭載できる主砲射撃管制2で散布を11%縮小できるためさらなる精度向上が可能。これにより中距離での主砲精度が非常に高くなり、油断している敵艦を港に送り返すことが出来る。しかし406mmという口径は防御姿勢のTire10戦艦相手には若干威力不足であり、そのため適宜HE弾への弾種切り替えが重要になってくる。艦長スキルの装填手は1pで取得できるため余裕があったら取得しておくと良いだろう。ただそのHE弾も相変わらずの口径に比して控えめな性能のため、主力砲弾はやはりAP弾になるだろう。
- 対空火力
さすがはアメリカ戦艦と言わんばかりに非常に高い対空火力を誇る。姉のIowaでも強かったのだが本艦は更に強化さらており、艦長スキルとアップグレードで対空火力を高めれば消耗品の対空防御放火も相まって、バブル生成数11、中距離対空継続ダメージ1000超えという防空力で温かく艦載機をお迎えできる。空母にとってはなるべく避けたい敵である。味方と防空圏を張れば、艦載機を寄せ付けずに戦うことができる。
- 機動性
Iowaより0.5ノット遅くなってしまった。しかしIowaが速すぎるだけであり、本艦も素で32.5ノットという高速を誇る。陣地転換も容易いだろう。
- 隠蔽性
最良水上隠蔽12.9km、航空隠蔽9.4kmでありTier10ではなかなか優秀な隠蔽性能を誇る。一部巡洋艦よりも良いため、撤退やクロスを取るのも比較的やりやすいだろう。
- 消耗品
Montanaツリー同様に回復量に優遇を受けた修理班*4と動作時間の長い応急工作班を持つ。戦闘機や対空防御砲火など対空用の消耗品も充実している。
後述の戦闘命令を使用すれば消耗品の準備時間を大幅短縮することができるため、上手くタイミングを見計らえば高回転で消耗品を使用し抗堪性を底上げする事ができる。
- 戦闘命令「システムの即時再整備」
本艦最大の特徴。
発動すると20秒間に渡り装填時間-50%と消耗品準備時間-80%という強力な恩恵を受けられる。主砲弾1発を敵艦に命中させる毎に進捗が6%ずつ貯まっていき、進捗が100%になると発動可能になる*5。50秒間に渡り主砲弾の命中がない場合は進捗が毎秒5%ずつ減少していく*6。
主砲の装填時間はデフォルトで30秒であるため、一度斉射を外すと次に命中させるまでに最低でも進捗が-50%減少してしまう*7。そのため主砲装填時間の強化や精度強化は戦闘命令の面でも有用*8。
戦闘命令の運用
攻撃面では装填時間-50%が強力であるが発動時間は20秒と短い*9。そのため通常は発動中に斉射1回、スキルなどで強化していれば2回斉射できるかもしれないというところ。
このため攻撃面に関しては短時間に主砲を連射して一気に畳み掛けたい場面での利用となるだろう。当然有効打を出せなければ無駄になってしまう。
また、発動中に複数回斉射できるからといって最短で砲撃すれば良いわけでもなく、次の進捗を意識して発動終了まで僅かならば砲撃を待つ判断も必要なる*10。防御面では消耗品の準備時間が-80%と大きく、発動時間20秒の間に全ての消耗品の再使用が可能になる計算*11。
特に応急工作班や修理班の準備時間中に発動できれば高回転での運用が可能であり、対空防御砲火で利用すれば短時間で航空機が来襲するような場面にも対処でき艦の抗堪性を底上げできる。消耗品の動作時間延長や回数増加とも相性が良い。
防御面に関しては短期決戦と持久戦の両方において恩恵を受けられる。攻防両方の効果を最大限に発揮できるのが理想であるが、現実にはどちらか片方、あるいは一部の消耗品への適用にとどまることが多い。発動後に再度進捗を進められるかも含め、用途や使用タイミングは良く考えて運用したい。
- 総評
様々な仕事をこなせる万能艦だったが、戦闘指令や良好な精度を付け加えることで更に粘り強く、高い攻撃力を発揮できる様になったIowaと言えるだろう。しかし、貰ったバフを活かせなければTierが上がっただけのIowaである。獲得したバフを上手く活かすことが、艦長たちに求められるであろう。
史実
ウィスコンシン(USS Wisconsin, BB-64)は、アメリカ海軍の戦艦。アイオワ級戦艦の4番艦。艦名はアメリカ合衆国30番目の州に因む。艦種分類番号はBB-64だったが、BB-63のミズーリよりも先に完成した。
1941年1月25日起工、1943年12月7日進水、1944年4月16日就役した。
12月9日に第3艦隊に加わり、ウィスコンシンは空母部隊の護衛任務を割り当てられた。12月18日、第3艦隊はコブラ台風の直撃を受け、駆逐艦「ハル」、「モナハン」、「スペンス」の3隻が転覆、沈没したが、ウィスコンシンは無傷で台風をきりぬけた。その後ウィスコンシンはルソン島占領、台湾、ルソン島、南西諸島への空襲を行う第38任務部隊の空母の護衛、リンガエン湾攻撃支援の砲撃などに参加した。
1945年1月にウィスコンシンは第5艦隊に配属となる。第5艦隊隷下の第58任務部隊の空母は東京への攻撃に向かい、本艦もまたそれと共に北方へ移動した。1945年2月16日に機動部隊は悪天候に紛れて本州沿岸に接近し、奇襲に成功した。その結果ウィスコンシンおよび僚艦は敵機499機を破壊した。このとき、軍艦艇及び一般艦艇も徹底的な攻撃を受けている。2月17日に硫黄島に移動し、19日に上陸部隊の直接支援を行った。その後25日に関東沖を再び訪れ翌日八丈島を攻撃、地上施設に大きな打撃を与えた。
3月14日、沖縄沖のアメリカ艦隊に対する日本本土からの航空攻撃の排除するためウィスコンシンと機動部隊は出撃。呉および神戸から出航した日本艦隊を艦載機により攻撃した。3月18日、19日に第58任務部隊は日本軍部隊と交戦。特攻機の攻撃を防ぐことができず、空母「フランクリン」が大きな被害を受けた。同日午後、部隊は燃えさかるフランクリンを護衛しながら九州沖を撤退した。
ウィスコンシンは3月24日に沖縄に向けての主砲による艦砲射撃を行った。部隊の他の戦艦と共に、ウィスコンシンは上陸に備えて陸上の日本軍拠点を砲撃した。
第58任務部隊は4月7日に戦艦「大和」と交戦した。艦載機部隊が大和とその護衛艦隊を攻撃している間、日本軍機はアメリカ軍艦艇への攻撃を行った。18機の敵機を撃墜したが、1機の特攻機が防御をすり抜け空母「ハンコック」に直撃した。4月11日に日本軍は再び特攻を行う。激しい対空砲火により特攻機を迎撃し、29機を撃墜した。翌日151機の日本軍機が襲来したが、ウィスコンシンを始めとする護衛部隊の砲撃は空母への攻撃を寄せ付けず、艦へ達する直前にそれらを撃破した。しかし日本軍の攻撃は空母「イントレピッド」、「バンカー・ヒル」、「エンタープライズ」に損害を与えた。
6月4日に艦隊は(ウィスコンシンにとっては2回目の)台風に遭遇した。ウィスコンシンは無傷で乗り切ったが、3隻の巡洋艦、2隻の空母と駆逐艦が深刻なダメージを受けた。攻撃作戦は6月8日に九州への空襲で再開された。
7月10日、第38任務部隊の空母艦載機は関東地区の工業施設と地上に駐機された日本軍機72機を撃破した。この頃にはもう日本軍の抵抗はほとんど無くなっていた。
7月16日に北海道室蘭市に、18日に茨城県日立市および勝田町に砲撃を行った。この砲撃にはイギリス海軍の戦艦も参加している。この時ウィスコンシンら連合軍の戦艦は本州に対して効果的な艦砲射撃を繰り返した。
第38任務部隊の艦載機は横須賀海軍基地を攻撃し、停泊していた戦艦「長門」と他の艦艇2隻を破壊した。7月から8月にかけて艦載機部隊は日本本土攻撃を行い、最後の攻撃は終戦2日前の8月13日で東京に対するものであった。
8月15日に日本はポツダム宣言を受諾し太平洋戦争は終結。ウィスコンシンは9月6日に東京湾に入港した。1948年7月1日にウィスコンシンは予備役となりノーフォークの大西洋予備役艦隊に入った。しかし1950年6月に勃発した朝鮮戦争により1951年3月に再就役。第七艦隊の旗艦となり、北朝鮮軍に砲撃を行った。1958年4月8日にベイヨンで再び予備役となり、予備役艦隊入りした。1986年、25年にも及ぶモスボール保管の後、ウィスコンシンは同級三隻と共に再就役が決定し、大幅な近代化改修が行われ(旧対空砲全撤去、副砲半減、トマホーク、ハープーン、CIWS装備、レーダー換装等)湾岸戦争に参加。イラク軍に対して砲撃を行った。1991年9月30日に退役し、現在はバージニア州ノーフォークのナショナル・マリタイム・センターで記念艦として保存されている。
小ネタ
史実
T10で史実に就役した戦艦は大和以来2隻目である
砲弾散布界について
本艦は散布界にシュペー散布と呼ばれるものを採用している。どのくらい良いかと言うと…↓
| 艦種 | 最大散布界(単位:m) | 例:7km | 例:10km | 例:15km | 例:18km |
|---|---|---|---|---|---|
| 日本戦艦 | 射程[km] × 7.2 + 84 | 134m | 156m | 192m | 214m |
| アメリカ戦艦 イギリス戦艦 ドイツ戦艦 | 射程[km] × 10.0 + 60 | 130m | 160m | 210m | 240m |
| イタリア戦艦 フランス戦艦 | 射程[km] × 9.8 + 66 | 135m | 164m | 213m | 242m |
| ソ連戦艦 | 射程[km] × 12.1 + 29 | 114m | 150m | 211m | 247m |
| シュペー散布 | 射程[km] × 8.4 + 48 | 107m | 132m | 174m | 199m |
このように他国の戦艦と比べても非常に良好な精度を誇る。しかし、砲弾が散らばらないため狙いどころを間違えると当たらないと言うことである。何度も言う事になるが、戦闘司令の発動条件も含め、狙いが非常に大切である。
※表は主砲ページ、散布界表より引用
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