奥田民生さんと組むユニット「Ooochie Koochie(オーチーコーチー)」について語った、吉川晃司さんとの一問一答は次の通り。
―高校時代の奥田さんの印象は。
寡黙な男だと思いました。広島は楽器屋さんが頑張ってくれて、バンドのコンクールがあった。テープ審査を経て本選に進むのが20くらい。そこに彼らのバンドもいた。ギターを弾いていることは認識していたが、言葉を交わしたことはなかった。だから「ユニコーン」でデビューしたとき、ボーカルは「奥田」と聞いて、「あのギターの奥田?」と驚いた。
あとから聞くと、本人も自分で歌うとは思っていなかったらしい。でもあれだけ高いキーで歌えるのは希有(けう)ですよ。「こんないい声しとったんかー」。そんな驚きはあったね。
音楽の思考「ここまで違うんか」という驚き
―数年前にあった音楽フェスから奥田さんとの距離がぐんと縮まったのですね。
フェスで会ってセッションした。忌野清志郎さんの曲をやったり、互いの曲をギターで弾いたり。
ソロになっていっぱいギターを弾いているあいつに「お前はギターいっぱい弾けてええの」と言ったら「自分も弾きゃあええじゃん」と