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【独自解説】著名人になりすます『投資詐欺』が急増!「詐欺の入り口作りを平気でやっている」“ニセ広告”に使われた著名人らがメタ社に憤り 専門家が提言『詐欺を見抜く4つのポイント』

2024年7月12日 16:00
【独自解説】著名人になりすます『投資詐欺』が急増!「詐欺の入り口作りを平気でやっている」“ニセ広告”に使われた著名人らがメタ社に憤り 専門家が提言『詐欺を見抜く4つのポイント』
“ニセ広告”で著名人になりすます『投資詐欺』急増

 2024年7月9日、実業家・前澤友作氏が米IT大手・メタ社などを訴えた裁判で、第1回口頭弁論が実施されました。“ニセ広告”に勝手に名前や顔などを使われたとして、前澤氏ら多くの著名人が怒りを露わにする“SNS型投資詐欺”。2024年1月~5月までの被害額は、わかっているだけで約430億円といわれています。対面での会話は一切なし、“SNSでのやり取りだけ”で金銭を騙し取る悪徳行為…詐欺を見抜く4つのポイントは?新たな詐欺の手口とは?元経産官僚・岸博幸氏、元埼玉県警捜査1課・佐々木成三氏のダブル解説です。

「本人が『おかしい』と言っているのに削除されない」“ニセ広告”に使われた著名人らはSNSを運営する会社に憤り 騙したのは本物だと思われ、殺害予告や脅迫も…

 テレビに出演する著名人たちは、詐欺広告に顔や名前を使われるという被害に。元経産官僚・岸博幸氏は「ニセの広告を削除してほしい」とフェイスブックなどを運営するメタ社に抗議しましたが、「削除はしない」とだけ返答があり、理由については書かれていなかったといいます。

(元経産官僚・岸博幸氏)
「本人が『勝手に写真を使われておかしい』と言っているのに、それだけでは削除されないんだと。こういう詐欺の入り口作りを、インターネットの会社が平気でやっているんだというふうになりますよね。だから、許しがたいと思います」

 経済アナリスト・森永康平氏も、詐欺広告に顔や名前を使われていると被害を訴えている一人です。扮装して自身の偽アカウントを悪用する男に接触する様子を動画投稿サイトにアップするなど、詐欺広告に対して注意喚起を行っています。

 2024年6月には、父・森永卓郎さんなどを騙った『SNS型投資詐欺』で金を騙し取ったとして、“受け子”とみられる中国籍の男が逮捕されました。

(経済アナリスト・森永康平氏)
「犯人の取り調べの中で、どういう手口だったのか、もしかしたら芋づる式に他の犯人・犯罪グループにも捜査の手が及ぶ可能性があると思いますので、1日でも早く多くの犯人が逮捕されて、この詐欺が少しでも収まってくれればいいなと思っています」

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