海水浴場でイルカにかまれる被害相次ぐ 発信器で位置把握へ

福井県内の海水浴場で野生のイルカにかまれる被害が相次いでいることを受けて、福井県が新たな対策として、人に危害を加えているとみられるイルカに位置を把握できる発信器を取り付けたことが関係者への取材で分かりました。
県は、イルカが海水浴場に近づくと、周知するシステムの導入を検討することにしています。

福井県内の海水浴場では、泳いでいた人などが野生のイルカにかまれてけがをする被害が3年前から相次ぎ、去年は、イルカが嫌がる超音波を出す機械を設置した海水浴場もありましたが、20人が被害を受けました。

福井県は、特定の1頭が人に危害を加えているとみて、新たな対策として、このイルカの位置情報をリアルタイムで把握して監視できないか検討していました。

関係者によりますと、県が国から許可を取った上で、今月18日、人に危害を加えていたとみられるイルカが小浜市の漁港に入ってきた際に位置を把握できる発信器を取り付けたということです。

県はこの発信器の情報をもとにイルカが海水浴場に近づくと周知するシステムを導入することを検討していて、今月30日に開かれる県や警察、それに沿岸の市や町が参加する対策会議で協議することにしています。

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