過去「交通戦争」で誕生し現在でも残る公園も
板橋区は2025(令和7)年6月24日、板橋公園の再整備に伴い、「板橋交通公園」における乗りものの貸し出しや都電・都バスの展示を一時休止すると発表しました。この休止は、2027年3月ごろに予定されているリニューアル完了まで続く見込みです。ところで、そもそも「交通公園」とはどのような施設なのでしょうか。
【画像】ほ、本格的なレイアウト! これがリニューアル前の板橋交通公園です
交通公園は、その名のとおり交通ルールを学ぶことができる公園です。こうした公園が誕生した背景には、1960~70年代の日本の交通事情が大きく影響しています。
この時代、日本は急速にクルマ社会へと移行し、交通事故が深刻な社会問題となっていました。「交通戦争」とまで呼ばれる状況の中で、子どもたちに交通ルールの重要性を教える運動が起こり、建設省(現・国土交通省)が主導となって、1962(昭和37)年5月11日に開催された全国都道府県の担当者会議において、各地に交通公園を設置することが決定されました。1963(昭和38)年11月には、日本初の交通公園である「兵庫県立西武庫公園」が開設され、以降、全国各地で同様の施設が整備されていきました。
2025年現在では、普通の公園や別の施設へと転用されている例も少なくありませんが、今なお「交通安全を学ぶ場」として多くの子どもたちに親しまれている交通公園も存在します。今回リニューアルが予定されている板橋交通公園も、そうした貴重な施設のひとつです。
板橋交通公園は、全国に交通公園が広がり始めた初期に開設されたもので、完成は1968年(昭和43年)になります。歴史のある公園ですが、現在でも信号機が稼働しており、公園内の道路は一般道と同様に扱われています。そのため、交通ルールを守って遊ぶ必要があります。
たとえば、信号無視をして横断歩道を渡った場合、公園スタッフに見つかると、子どもだけでなく大人も注意を受けることがあります。
この公園は、自転車の練習場としてのほか、足こぎ式のゴーカートなどが無料で楽しめる貴重な場所として、近隣はもちろん、板橋区内外からも多くの親子連れが休日などに訪れています。公園職員によれば、自転車の貸し出しは順番待ちになることもあるそうです。ただし、貸し出し用の乗り物には年季が入っているものも多く、公園を訪れていた地元の30代女性は「ちょうどいいタイミングなのではないでしょうか」と話していました。
リニューアルでは、旧大山小学校の一部敷地も公園に組み込む拡張工事が行われる予定です。これにより、公園内の道路はさらに延伸される見込みで、収益事業としてカフェの設置なども計画されています。(斎藤雅道(ライター/編集者))
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