「家族の分まで食べてしまう夫」に悩む声、SNSで共感呼ぶ “食い尽くし系”の実態
「子どものお弁当用に用意していたおかずが無くなっていた」「陣痛中に出された入院食を夫に食べられた」そんな家庭内の食にまつわるトラブルに、SNSでは共感の声が相次いでいる。ネット上では『食い尽くし系』と呼ばれ、問題視されているのをご存じだろうか。信じられないようなエピソードのように感じても、実際に同じような経験をしたという人や自分自身が食い尽くしの自覚があるという声も。大げさに聞こえるかもしれないが本人に悪気がない分、モヤモヤが積もる。今回は実際に”食い尽くし系”の夫に頭を悩ませている、兵庫県在住のSさんに話を聞いた。 ◆ ◆ ◆ Sさんの夫は、普段からいわゆる“食い尽くし系”の行動が目立つという。数日分の晩御飯のおかずを作り置きしておいても、一日で食い尽くされていたことも。ある日Sさんが仕事の都合で夜不在だったため、夫用・娘用と皿を分けて食事を用意していた。だが、娘から「冷蔵庫に晩御飯がない」と連絡が入り、夫が娘の分まで平らげていたことが発覚した。また、仕事先への手土産用に買っておいたスイーツも食べられていたことがあるとのことで、普段から食べ物を目につくところには置かないように意識しているとのこと。 どうして食べてしまったのかを夫に問いただしても「だって美味しかったから」と、拍子抜けする回答が。普段から全く配慮に欠ける人格だというわけでもなく、美味しいものを目の前にすると周りが見えなくなっていると感じるそう。 そんな夫の行動に対応するため、Sさんは「食べ物には名前をしっかり書く」「作り置きはなるべくしない」など、日々工夫を凝らしている。ところが最近では、一人娘にも“食い尽くし”の傾向が。これは環境のせいなのか、はたまた遺伝なのか。 ただの“食べすぎ”では片付けられない食い尽くし問題。無意識の行動が家族に与える影響が、時には見えにくいすれ違いにつながるような可能性も考えられる。 (デイリースポーツ特約・はせがわ みずき)