幻想少女大戦の感想
いや~このゲーム面白かったですねえ~、久々にこの備忘録を稼働させてしまうくらいには面白かったんですねえ~
ロマサガ2リメイクもめちゃおもろかったんで書きたいけど何で同時期にそういうゲームが来るんだ?
このゲーム、要は東方projectのキャラとストーリーをスーパーロボット大戦のフォーマットに突っ込んだゲームなんですけど
それだけで説明するのはもったいない、東方projectをうっすらと避け続けて20年以上の男に2周(実質3周)させたパワーを持ってるゲームでした
10点満点なら9.5くらい、人生でゲームしかやってない俺の歴代SRPGランキング1位、すごい
最初は東方好きな友人が「スパロボわからんからちょっと見ながらコーチしてよ」
と言われてちょこちょこやり方に口出ししてただけだったはずなのに
途中から「おい今日の幻少はまだか」と俺の方から催促し始めてラストまできっちり見た上に
終了後即座に購入し自分で2周しているって凄くない?
しかもとんでもないボリュームなのにね!
とりあえずとっ散らかっちゃうと思うけど内容に触れます
ネタバレ踏んでも致命的なタイプのゲームでは無いんですけど、無いんですけどね、毎度言いますけども私がここに書くぐらい面白かったゲームなんでね、できれば100%で楽しんでほしいんでね
1%でもやる可能性がある人は僕の駄文なんて読まずにね、是非ご自分でやってくださいマジで!
ある程度配慮して書きたいなとは思うけど、僕の面白かったゲームの備忘録なもんで、全部書いちゃう可能性が大いにありますし
人様に読みやすいように配慮して書くとも限らないので!
ということでここからネタバレ全開だと思って読んでください
(追記:書いてる最中に結局ネタバレに配慮しながら書いちゃって何が何やらになったので、言うほどネタバレしてない……はず、でもやる気があるならできるだけ読まないで始めてほしい、ネタバレ全開の「ここがよかった」的なやつはもう別記事にします)
開始30分で感じたスパロボへの感謝
私のスパロボプレイ歴はF、F完、CB、α1~3外伝、MX、Z1とかそんぐらいなんですけど(並べてみたら意外とやってた)
本当に30分見ただけで
「これ作った人本当にスパロボが好きなんだな……」
ってわかる出来、本当に!
「感謝するぜ、スパロボと出会えたこれまでの全てに!!!」
ってあの漫画のコマが出てくるぐらいには感じる
見る前は正直「同人ゲームのしかも二次創作だったらクオリティもまあそれなりなんだろうなあ」って舐めてたんですけど(偏見)
上の動画見ていただければ経験者はわかると思うんですけど、めちゃくちゃスパロボなんですよね
細かく書くと
しかもコマンド名がそのままなので効果がわかりやすい
移動後攻撃可(P武器)や残弾、EN(MP)消費、必要気力(パワー)
地形適応、切り払い適応とかがちゃんとある、細けー!
一言喋った後に
多段攻撃だと段階的にHPが減る
ネタバレを避けたらしゃべらんやつになってしまったんだ
切り抜いて場面ごとにかいたけど本当に再現度凄い
回避時や攻撃時、移動時にも細かくキャラクターのドットが動いてる
この他にもちゃんとリアル系(避けて当てるタイプ)とスーパー系(硬くて一撃がでかいタイプ)もあるし、カットインもあるし
リソースが限られているであろう同人ゲームでこんなクオリティのものが出てくると思わなくてほんとびっくり、最初の方「おお!すげえスパロボだ!」しか喋ってなかった気がする
とにかく「ちゃんとスパロボを作ろう」という意気込みがすごい
同時に「こんだけこだわって作ってるならおもろそうだな」って期待感もかなりあがりましたし、東方Projectのことはわからんけどおそらくそっちの再現度もすごいんだろうなって思わされました
圧倒的な物量
上の話も関係するけどとにかく物量がすごい、このゲームが10年分?ぐらいのリソースが注ぎ込まれているとはいえマジでこれ同人ゲームなの?ってレベルの物量がある
まずテキスト量がすごい
ストーリーパートの文章だけでも1ステージ平均で読んでるだけで10分以上の量がある
基本的に毎マップ出てくるボスと戦闘する前には多少関わりがあるならキャラ毎に戦闘前の掛け合いがある(なくてもある場合もあるし、各パート毎のラスボスならほぼ全員ある)
戦闘デモセリフも攻撃開始時、攻撃時、回避時、ヒット時(HP毎にリアクションもかわる)援護防御、援護攻撃等が各数種類ある、プレイしてて「あ、特殊セリフだ」って思うことがかなりあるのでキャラ毎の特殊セリフも多分相当ある、正直把握しきれん
お遊びの特殊マスセリフなんかも用意されてる、マジでか
武器(技)関係もすごい
武器の地形適応やらなんやら、正直省略したってまあなんとかなるであろう所もきっちり再現してるのもそうだし、武器(技)が多数用意されてるのもすごい
特にスパロボは正直「最強武器」「燃費や射程の取り回しのいい武器1」「燃費や射程の取り回しのいい武器2」ぐらいあれば事足りるのでそれ以上ってファンゲームとしてのおまけみたいなものなんですよね
ある程度流用が効くとはいってもモーションとかも全部作らなきゃいけないのに、それを相当数(70~80ぐらいかな?)のキャラクター、全キャラとまでは言わなくてもほぼちゃんと多数作って入れてるのは本当にすごい、ここに東方Projectへの愛も感じずにはいられない
技数減らして一個一個の利便性をあげちゃえばいいんだけどそれをしなかったのはすごい
ちなみにモーションも後半に行けば行くほど手が込んでて派手なものが増えていきます
音楽もすごい
MAPのBGMも相当な数あるし、キャラクター毎に専用BGMがある、その上必殺武器にはちゃんと必殺武器専用BGMが搭載されてることも多々ある、キャラクターによっては敵対時専用BGMもある
バランス調整もすごい
元々スパロボが無双プレイもギリギリの難しさも許容される土壌があるゲームとはいえ、相当長いのにほぼ破綻してない、それどころかずっと面白いし、ある程度キャラクターの強弱はあるものの専用ポイントを振ることで強制的に活躍させることも可能だし
それでいて改造した後や新しい技を覚えた後にきっちり強くなったカタルシスがえられてるのも素晴らしい
(前線向きのキャラにリソース注ぎ込んだほうがより強いのはそりゃそうだけど)
パロディの量もすごい
後の方に多少まとめるけどスパロボパロディ(オマージュ)はもちろん他のもちょいちょいあるし、多分気づいてないだけでその何倍もある
曲で2個ぐらい紹介すると
1つは敵増援のテーマ
こっちが幻少
こっちが元ネタのスパロボα版
うわー!スパロボっつったらこれよ!ってなるよね~
それと11話くらいで流れたこの曲(ボスの内容に関連するから嫌な人は開かないでね)
まず幻少版
元ネタスパロボα版
これも最初グランゾン(スパロボに登場するオリジナルメカ、毎回やたらと強い)じゃねーか!ってなったし流れるタイミングがめちゃくちゃかっこいい、しかもちゃんと強キャラのところで流れる!バッチリ!
これ少人数で作ったって本当か?正気かこのゲーム
ストーリー、演出もめちゃくちゃよかった
このゲームのめちゃくちゃいいとこなんですけど、ストーリーが1から始まるおかげで東方のことなんも知らなくてもちゃんとキャラクターがわかるように作られてるんですよね
20年間避けてきたので
「東方ってなんか女の子しか出てこなくてみんなでキャッキャウフフしてる世界でしょ、らきすたとかああいう感じ」みたいな認識だったんですけど、そんな俺でもちゃんとキャラとストーリーがわかるようにできてます
おかげで
「ほとんど女の子しか出てこないけど、事件(東方的には「異変」というらしい)中は目があったらすぐバトルになるし、バトル後負けたやつは勝ったやつの言う事をおとなしく聞く」みたいなヤンキーもびっくりな世界だって理解できました、最初から会話すればいいのにまずバトル、思ってた1000倍ぐらい登場人物の血の気が多い
とりあえず勘に頼って怪しいやつを片っ端からボコるぜ!というスタンスの主人公
なので「東方とか長寿コンテンツだし今更入ってもどっから何を知ったらいいのかさっぱりわかんねえや!」
みたいな人もいけます、俺が証拠だ!
ほんで、基本的には東方原作のストーリーを基盤に多分色んな書籍やら設定集から集めたものを肉付け、原作を大幅に逸脱しない程度の二次創作の一般的なイメージのエッセンスとかを加えた感じだと思います(詳しくないから間違ってたらごめんだけどそんなに間違ってないはず)
異変の起きる順番とかもお話の都合上ちょっといじられてるっぽい
そしてさらにここに大量の少年漫画、ロボアニメなどの熱い要素をぶち込みまくって再構成したのが本作のストーリーです、ここがめちゃくちゃ大事
少年漫画の熱い展開が好きな人は大体このゲーム好きになれるというか
「こういうのお好きでしょう?」
をずーっとやってくれる、マジで
弱いやつが強いやつに気持ちで負けずにぶつかっていくとか
挫折と復活とか
絶体絶命のピンチに強キャラが助けに来てくれるとか
戦いながらお互いの心情をぶつけ合うとか
アニメのオープニングが冒頭で流れず核心的な内容にふれた後流れ出すやつとか
そういうの好きだろ?俺は好き、だからこのゲームも好き
良く言えば王道、悪く言えば青臭くてありきたりなのかもしれないけど、見せ方が上手だし俺は毎日寿司と焼き肉を食べられる人間なので、もうずっと寿司と焼き肉をこれでもかこれでもかとぶつけられて大満足です
上で少しだけ触れましたが音楽の挿入タイミングとかも本当にお上手なので気持ちをめちゃくちゃ盛り上げてくれます
繰り返すようだけど王道少年漫画的展開、ロボアニメ的展開、ちょっと中2病っぽい展開が好きなら好き
ずーっと熱血!友情!熱血!努力!突撃!友情!みたいな感じ
なんとなくダイの大冒険、キングダム、ジョジョ、るろうに剣心、アイシールド、クロスボーンガンダム、ギルティのストーリー、アニマスあたりが好きそうな人は好きそう!確証はないけども!ちなみに俺は全部好き!
こういう演出やゲーム好き pic.twitter.com/WJKUD7mkck
— 源の琉璃🦀 (@Rulia_Hermitaur) February 8, 2025
あとこういうやつとかね、テンション上がる~
システムもよし!
上で説明した通り、スパロボって実質武器3つぐらいあったら問題ないんです
で、このゲームもスパロボライクである以上、基本的に自分が使うキャラに関してはいっぱい技があっても、3つ程度しか使わないんです
敵に至っては1種類しかほぼ使ってこない、よくて2種類みたいなもんなんですけど、そこをうまいこと補いつつ原作再現もしてるのが
「スペルカードシステム」で
東方原作に「スペルカード」ってものがあって、要するに必殺技なんだけど、原作では
敵がスペルカード(技A)発動
↓
相手のHPを削り切るか、一定時間避け続ける
↓
敵の体力が全快して次のスペルカード(技B)発動
という手順で進んでいきます
これをこのゲームでも再現してて
敵がスペルカード(技A)発動(この間は基本的に技Aを使ってくる)
↓
HPを削り切るか、一定のターン数耐える
↓
敵のHPが全快して次のスペルカード(技B)発動
というシステムになってます
これによって
「ファンゲーム的にはいっぱい技があったほうがいいけど、一回見て終わりのものではなく原作再現に一役買っている」
「徐々に敵の攻撃が強くなっていって盛り上がる」
「難易度調整の機能も果たしている(倒すのが難しそうなら規定ターン数耐えるだけでいい、基本的には規定ターン数耐えるだけならそんなにむずかしくない)」
の一石三~四鳥ぐらいを実現してる!う~ん素晴らしい!
他にもUIもほぼストレスがなく「今あの情報見たいなー」ってことにアクセスしやすい、本当に良かった
ペア保存と装備保存があったらよかったなぐらい?俺が知らないだけであるのかもしれないけど、シミュレーションゲームはとにかく準備フェイズで「あ~この情報がこのタイミングで見れないのめんどくせ~」が発生しがちなのに、それがほぼないのはすごい
終わりに
気付いた分のパロディとかもっとネタバレを含んだ内容に関しては別記事にまとめることにしよう
このゲーム自体も本当に面白かったし、割と色んな世代のオタクに通用する東方projectというコンテンツを言語として習得できたのは嬉しい
スパロボが好きな人にも、東方が好きな人にも、どちらも好きな人にも、どちらも知らない人にも、おすすめできるゲームだと思います!
結局パロディはこっちにまとめた
このシーンがよかった!的な具体的なやつはまた時間ができたら書く!
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