「正解」は目の前にある
失礼ながら、旧宮家系子孫は皇位世襲の核心と言うべき「思い」の継承、高貴な精神の受け継ぎという観点から言えば、およそ無縁な人たちではあるまいか。封建時代でもあるまいし、“男系の血筋”とやらで国民からの尊敬を維持できるとは、そもそも考えにくい。
忌憚なく言えば、旧宮家をめぐる過去や近年のさまざまな出来事を見ると、残念ながら首をかしげることも少なくない。
広島・長崎への原爆投下も含む総力戦の敗北という厳しい試練すら乗り越えて、見事に存続したわが国の皇室が、安定的な皇位継承を目指す皇室典範の改正という国民の願いにそむく政治(政府・国会)の無策・怠慢、問題解決の先送りによって危機に瀕するならば、これほど愚かな話はない。
危機の淵源は、皇位継承資格の「男系男子」限定という窮屈な“縛り”だ。それをすみやかに解除して、男女の区別なく皇位継承の可能性を認めれば、少なくとも今より皇位継承の安定化を図ることができる。それとともに、すでに採用されている直系優先の原則(皇室典範第2条)によって、敬宮殿下が「皇太子」(皇嗣たる皇子)=次の天皇に確定する。
正解は目の前にある。あとは政治が国民の願いを受け入れるだけだ。

