お財布を無くしたらどうする?
探すよね。
その時に役立つおまじない教えてあげる。
無くした物の名前を逆さから読みながら探すと良いよ。
例えば、お財布だったら「ふいさお」って言うの。
見つかると良いね!
~無くした物~
「無いよ~。あれが無いよ。」
ヒナタは先ほどからずっとそんな声を出していた。
「姉上、何をお探しなんですか。」
ヒナタの妹のハナビが尋ねる。
「えっと、その・・・。大丈夫だから。」
ヒナタはそう言ってハナビの問いから逃げる。
ハナビもあえてそれ以上、追求しなかった。
ハナビは特に気にしなかったようだが、ある人物は異様に気にしていた。
ヒナタに謎の視線を送る人物・・・それはヒナタの従兄妹の日向ネジだった。
「一体、ヒナタ様は何をお探しなのか。まさか!男からの貰い物では無いだろうか。」
ネジは小声で言った。
「そうだ。キバ君に頼んで探して貰おう。キバ君、鼻が良いからすぐに見つけてくれるかも。」
ヒナタはそう呟いて、部屋を後にした。
「キバなんかをヒナタ様に近づけてはならぬ。」
ネジはキバを探そうと(ヒナタ様に近づけないようにしようと)日向家を後にした。
キバは愛犬赤丸と共に暖かな日溜まりの中に居た。
「良い天気だぜ。なぁ、赤丸。」
「ワンッ。」
赤丸は元気良く吠える。
「こういう日はボーっとしてるのが一番だな。」
キバはゴロンと寝そべる。
「ヒナタが居てくれたら、最高なのにな。膝枕してくれねぇかな。」
キバはポツリと呟く。
「そんなの有り無い、ワンッ。」
キバは驚いて赤丸を見る。
「今、お前が言ったのか。」
「ワン?」
赤丸は犬なりの疑問符を浮かべる。
「お前の犬はまだ話さないだろう。」
キバの視界にネジが映る。
「うぁぁっっっ。ネジっ。何だよ、お前。つか、お前が『そんなの有り無い、ワンッ。』って言ったのか。ワンッって・・・。」
「黙れ。」
ネジはそう言ってキバをねじ伏せた。
「うぁあ。」
キバの断末魔が響いた。
犬塚キバ 除去完了
木の葉の崖っぷちにぶら下げられるはめになった。
「あれ。キバ君、見あたらないなぁ。何処に行っちゃったのかな。」
ヒナタは辺りをキョロキョロと見回す。
「キバ君が居ないから、シノ君に頼んでみようかな。シノ君の虫さん達だったらすぐに見つけてくれるかも。」
またもやネジはヒナタに謎の視線を送っていた。
「今度はシノか。」
ネジは呟く。
「あっ。ナルト君にも頼もうかな。ナルト君の影分身は凄いもんね。」
ヒナタはそう言って歩き出した。
「ナルトもか。何人たりともヒナタ様には近づけはさせない。」
シノは演習場で修行をしていた。
そんなシノをネジは木の上から見ていた。
「誰か居るな・・・。」
シノは呟いた。
それを聞いたネジは素直に姿を現した。
「ネジか。何のようだ。」
シノは問う。
「少し聞きたいことがあるのだが。」
ネジは平静を装う。
「聞きたいこととは何だ。」
「ヒナタ様についてなのだが。」
シノは反応を見せる。
「何か知っているのか。」
ネジは少し興味深げに問う。
「いや、最近ヒナタは何かを探しているようだったから。」
「それは知っている。」
「そうなのか。悪いな、役に立てなくて。」
「別に構わないが。」
ネジは素っ気なく言う。
そして一瞬のシノの隙を見逃していなかった。
シノはヒナタのことになるとどうやら隙を見せるようだ。
ネジはすかさずシノをねじ伏せた。
「ネジッッッ。何が目的だっ・・・。」
シノはその場に倒れた。
油目シノ 除去完了
木の葉の崖っぷちにぶら下げられるはめになった。
その頃ナルトは一楽のラーメンを食べていた。
「おっちゃん、おかわりっ。」
ナルトは元気良く言う。
「ラーメンはその位にしとけ。」
ナルトにの耳にある人物の声が入って来た。
「おう。ネジっ!お前もラーメンを食べに来たのか。」
「違う。お前に用があってな。」
「俺に。」
ナルトは疑問符を浮かべる。
「修行につき合って貰いたいのだが。」
「そうかそうか。俺もとうとうネジに認められたってばよ。」
ナルトはニカッと笑った。
「よしっ。つき合ってやるってばよ。おっちゃん。お金、此処に置いておくってばよ。」
チャリンと金の音が鳴る。
「毎度、有り難う御座いました。」
一楽の主人の娘であるアヤメが言った。
「で、演習場で良いよな。」
ナルトはネジを見て言う。
「ああ、構わない。」
ネジは先を歩くナルトを見ていた。
隙はありありだった。
「ナルト、すまないな。」
そう言ってネジはナルトをねじ伏せた。
「うああぁあっっっ。」
ナルトはその場に倒れた。
うずまきナルト 除去完了
木の葉の崖っぷちにぶら下げられるはめになった。
「サクラちゃん、シノ君かナルト君を見なかった?」
ヒナタはたまたま会ったサクラに問う。
「ん~。二人とも見てないなぁ。ナルトだったら一楽に居るんじゃない。」
「行ってみたんだけど・・・。居なかったの。」
「そっか。じゃあ、もし会ったらヒナタが探してたって伝えてあげる。」
「ありがとう。」
ヒナタはうっすら笑みを浮かべて言った。
サクラが去った後、ヒナタはハァとため息を付いた。
「何で、キバ君もシノ君もナルト君も居ないんだろう。みんなで修行でもしてるのかな。」
ヒナタはそう呟いた。
「サスケ君に頼んでみようかな・・・。」
その声をネジはしっかりと聞いていた。
サスケは修行の休憩中だった。
おむすびのおかかを食べていた。
「おい、うちはサスケ。」
ネジはサスケを呼ぶ。
「何だ、ネジ。」
サスケは多少めんどくさそうに言う。
「ヒナタ様がお前を捜している。」
「ヒナタがっ。」
サスケの目の色が変わっていた。
『ヒナタ』と言う言葉に反応するサスケにネジは内心、切れていた。
ヒナタ様は俺のものだと・・・。
「何処に居るんだ。ヒナタは。」
サスケはそわそわしながらネジに問う。
「さぁ。そこまでは知らない。」
ネジがそう答えるとサスケは演習場を後にしようとする。
「ネジ、お前。何か企んでないよな。」
サスケはじっとネジを見る。
「何も。早くヒナタ様の所に行ったらどうだ。」
ネジは素っ気なく言う。
「そうか。」
サスケはネジに背を向けて歩き出す。
サスケはヒナタのことが気になっていたのか隙が有りすぎた。
「お前に隙が有るとはな。」
ネジはそう言うとサスケをねじ伏せた。
「やっぱりっ、お前っっ。・・・何をかん・・がえ・・・ているっ。」
サスケはその場にどうっと倒れた
うちはサスケ 除去完了
木の葉の崖っぷちにぶら下げられるはめになった。
ヒナタは家に戻っていた。
「サスケ君も見つからないよ。どうしてみんな居ないんだろう。」
ヒナタははぁとため息を付いた。
「どうしよ。」
ヒナタは悲しい表情を浮かべていた。
「ヒナタ様、どうかしましたか。」
ネジが突然問う。
「あっ・・・。ネジ兄さんっ。えっと何でもないんです・・・。」
ヒナタは俯きながら言った。
ネジと目を合わせないようにしていた。
「捜し物がまだ見つからないのですか。」
ネジはポツリと言った。
「えっ、知ってたんですか。実はそうなんです。」
ヒナタは相変わらず俯きながら言った。
「何が無くなってしまったんですか。俺も探しますが。」
ネジは優しく言う。
ネジ兄さんだけには知られたくないんだけどな・・・。
あれを無くしたんですって言ったら、まだそんな物を持っていたんですかって言われそうだし。
何よりも何ですかそれって聞かれたら悲しいし。
あれはネジ兄さんがくれた大切な物だから・・・。
「どうかしましたか。」
ネジは俯いて何も言わないヒナタに問う。
「あの、真剣に聞いてくれますか。私のこと馬鹿にしませんか。」
ヒナタはネジの目を真っ直ぐに見つめて言った。
「貴方のことを馬鹿になんかしませんよ。」
「私、あれを無くしちゃったんです。ネジ兄さんが私の誕生日にくれたプレゼントを。」
ヒナタは申し訳なさそうに言う。
「匂い袋のことですか。」
ネジは思い出しながら聞いた。
「はい、それです。覚えていてくれたんですね。何か嬉しいです。」
ヒナタはにっこりと微笑んだ。
ネジがヒナタに出会ってからの初めての誕生日プレゼントがその匂い袋だった。
香りはほんのりと甘い。
袋には白い花が染められていた。
ヒナタはネジが昔のことを覚えていてくれたことが嬉しかったのだ。
「でも、御免なさい。私、無くしてしまいました。」
ヒナタはシュンとなってしまった。
「気にしなくても良いのでは。次の誕生日にまたそっくり同じ物をプレゼントしますから。」
ネジはポツリと呟いた。
「えっ、本当ですか。何だか・・・とっても嬉しいです。」
ヒナタは顔を赤らめて言った。
「俺も貴方に喜んで頂けて嬉しいです。」
ネジも少し顔を赤くして言った。
二人の間には良い雰囲気が漂っていた。
「よぉ~、ヒナタ。」
ネジとヒナタの耳に聞き覚えのある声がした。
「キバ君っ。それにみんな。」
ヒナタは笑顔で言った。
ヒナタの前にはキバ、シノ、ナルト、サスケの四人が居た。
「みんなのこと探していたんだよ。」
ヒナタは少しぷりぷりしながら言った。
「そうなのか、それは悪かった。ある人物のせいで・・・。」
サスケはネジをちらりと見た。
ネジは罰の悪そうな顔をしていた。
「なあに。サスケ君。」
サスケの言葉の続きが気になったヒナタが問う。
「いや、何でもない。」
サスケはネジの方を見てニヤっと笑った。
「それよりさ、ヒナタ。」
ナルトは話題を変えるようにしてヒナタに話し掛けた。
「お前の捜し物、見つかったってばよ。」
ナルトはニカッと笑った。
「本当っ。」
ヒナタは喜びの表情を見せる。
「本当だ。みんなで探したんだ。」
シノがポツリと言った。
「ありがとね。私、凄く嬉しいよ。ネジ兄さん、見つかりました。」
ヒナタはにっこりと笑った。
「良かったですね。ヒナタ様。」
ネジは上擦った声で言った。
「これだろお前が探してたのは。」
サスケがヒナタに白い花が染められている匂い袋を渡した。
「本当にありがとう。でも良く分かったね、私の探してる物。」
ヒナタは疑問符を浮かべながら言った。
「お前のことをいつも思ってるから。」
サスケは素っ気なく言った。
「俺も俺も。ヒナタのこといつも考えてるんだぜ。」
キバが元気良く言った。
「俺もだってばよっ。」
ナルトはニカッと笑った。
「俺もだ・・・。」
シノはポツリと言った。
ヒナタはうっすら笑みを浮かべながら赤面していた。
「ありがとう、ありがとう。みんな、ありがとう。」
ヒナタはぺこぺこと頭を下げた。
ネジはこっそりその場を離れようとしていた。
「ネジっ。」
キバ、シノ、ナルト、サスケの四人が同時に言った。
「なっ、何だ。」
ネジは冷静さを保ちながら言った。
「俺らの修行につき合えよ。」
四人が同時に言った。
声色が恐ろしく感じられた。
「・・・いや、今日は・・・。」
ネジは言葉に詰まる。
「ネジ兄さん、頑張って下さいね。」
何も知らないヒナタは笑顔で言った。
「えっ、あっ、ヒナタ様。」
ネジは戸惑いの声を上げたがキバに腕を掴まれ勝手に前に進んでいた。
「じゃあ、ネジ。頑張って修行しようぜ。」
ネジはずるずるとキバに引きずられる。
「じゃあな、ヒナタ。」
キバ、シノ、ナルト、サスケの四人はそれぞれヒナタに言葉を残してその場を後にした。
「みんな、頑張ってね。」
ヒナタは匂い袋を握りながら笑顔で彼らを見送った。
その後ネジはボコボコにされたそうな。
今回の出来事をずっと影から見ていた人物がいた。
「ネジの奴め、姉上とラブラブしようたってそれは一生無理な話だ。」
冷たい笑みを浮かべているハナビが居た。
木の葉の崖っぷちにぶら下げられた四人を助けたのはハナビだった。
「姉上がネジに襲われる。助けにいってはくれないか。」
ハナビはそう言って彼らに頼んだのだ。
ヒナタの探していた白い花が染められている匂い袋を渡しながら。
「これは・・・。」
彼らは問うた。
ハナビは姉上が探していた物だと答えた。
「急いでくれ。姉上とネジがキスでもしてたらどうするんだ。」
ハナビは慌てたふりをした。
「えええっ。それは大変だ。急がねぇとっ。」
彼らは急いでハナビの側を後にした。
ハナビは悪戯っぽい笑みを浮かべていた。
黒幕はハナビだった。
「姉上~。」
ハナビはヒナタに抱きついた。
「どうしたの、ハナビちゃん。」
「ただ姉上に甘えたかったんだ。駄目?」
「おかしなハナビちゃん。」
ヒナタはにっこり笑った。
ハナビは心の中で笑っていた。
(終わり)
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久しぶりの小説です。
6月中にupしようと思っていたのに・・・。
あっ、遅れましたが「ネジ、誕生日おめでとう!おめでとう!」
しかし、この小説のネジは何だか悪い奴だし最終的には可愛そうだし。
ごめんね、ネジ兄さん。
後、10000hit有り難う御座います。
嬉しい限りですv
今回の小説は一応ギャグを目指したものです。
何だか笑えないですが・・・。
ハナビは凄いですよね!
素敵です。ハナビちゃん、好きです。
最初に書いてあるおまじないは小説とは特に関係ないです。
○一応、お知らせ○
8月中のupは期待しないで下さい。
すみません;
どうも忙しくて。
9月の27日はサイト一周年を迎えるので9月にはupしたいです。
更新出来なくてすいません・・・。
此処まで読んでいただき有り難う御座いました。
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