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中国ではパンダの返還をどのように報道している?日本生まれの和歌山のパンダ4頭、いよいよ中国へ #エキスパートトピ

中島恵ジャーナリスト
写真:イメージマート

和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドのパンダ4頭(良浜、結浜、彩浜、楓浜)が28日朝、中国に返還されるため施設を出発し、中国・成都市にあるジャイアントパンダ繁育研究基地に向かった。観覧できる最終日となった27日には、大勢のファンが押し掛け、涙ながらに4頭との別れを惜しんだ。

同施設では30年以上にわたって、20頭のパンダを飼育してきた。日本では「パンダ返還」は大きく報道されているが、迎え入れる中国側ではどのように報道されているだろうか。

ココがポイント

今津孝二園長は「20頭にありがとうと言いたい。寂しい気持ちもあるが『元気で』と、送り出したい」と(後略)。
出典:朝日新聞 2025/6/27(金)

「永明(えいめい)」がやってきて以来、17頭の赤ちゃんパンダが誕生。30年以上にわたって、多くの人々を魅了してきました。
出典:関西テレビ放送 カンテレ 2025/6/27(金)

園では27日、最後の一般公開や見送りのセレモニーが行われ、多くのファンが最後の別れを惜しみました。
出典:日テレNEWS NNN 2025/6/28(土)

午後には空路で中国に向かい、到着後は四川省成都の「ジャイアントパンダ繁育研究基地」を目指す。
出典:毎日新聞 2025/6/28(土)

エキスパートの補足・見解

日本では「なぜ返還しなければならないのか」「日本生まれ日本育ちなのに、かわいそう」「さみしい」などの声が大きく、残念がる人が非常に多い。28日、中国の報道を見てみると、中国中央テレビは、中国人記者が施設を出発するところから現地レポート。ファクトのみを淡々と伝えていた。

それに対して、SNSでは「歓迎回家(おかえりなさい)」という声が圧倒的に多かった。「成都の火鍋や竹が待っているよ」「大勢の日本人が涙で見送ってくれたね」というものもあった。

現地では複数のメディアでこのニュースを取り上げており、日本人がいかにパンダを慈しんでいたか、愛情をもって接してきたか、などについても報道しているが、報道の扱いが大きいわけではなく、ウェイボーのランキングには入っていない。上野動物園のシャンシャンが23年に返還された際と同様だ。むしろ、日本人の温かい見送り、パンダ愛に驚いているといった感じだ。

来年2月に上野のパンダ2頭(シャオシャオとレイレイ)が返還されたら、日本にはパンダが1頭もいなくなってしまうが、6月、李強首相は新しいパンダの貸与について前向きな姿勢を示した。日本側の求めに応じて中国がパンダの貸与に動くのか、注目される。

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ありがとうございます。
ジャーナリスト

なかじま・けい ジャーナリスト。著書は最新刊から順に「日本のなかの中国」「中国人が日本を買う理由」「いま中国人は中国をこう見る」(日経プレミア)、「中国人のお金の使い道」(PHP新書)、「中国人は見ている。」「日本の『中国人』社会」「なぜ中国人は財布を持たないのか」「中国人の誤解 日本人の誤解」「中国人エリートは日本人をこう見る」(以上、日経プレミア)、「なぜ中国人は日本のトイレの虜になるのか?」「中国人エリートは日本をめざす」(以上、中央公論新社)、「『爆買い』後、彼らはどこに向かうのか」「中国人富裕層はなぜ『日本の老舗』が好きなのか」(以上、プレジデント社)など多数。主に中国を取材。

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