ランスさんと竹輪アイさんに関する騒動についてのまとめ
14:35 ランスさんのAI作品再現について追記
16:10 竹輪アイさんとランスさんのメッセージ内容について追記
みなさんこんにちは。ダンボボです。
今回は、今炎上している絵師のランスさんとAI絵師の竹輪アイさんに関する騒動について、まとめておきたいと思います。
時系列の整理
騒動の最初は、ランスさん側のX上でのポストです。
私はランスさんについては今回の騒動で初めて知ったのですが、過去にもAIによる絵柄の無断利用があったとのことで、それほど有名な絵師さんなのだと思います。
生成AIによる絵柄に無断利用の件でもう一度通報のご協力をお願いしたいです。
— R3 (@Ransu_33) June 27, 2025
⇩問題の投稿者のホームに飛ぶリンクです。フォローボタンの横にある3つの点を押すと通報できます。報告理由は、その他、利用規約、ガイドライン違反でよろしくお願いします🙇https://t.co/NilNxu5yHx
ここで登場しているのが「竹輪アイ」という方です。
pixivのプロフィールを確認してみると、
竹輪アイ( Chikuwa AI)です。
AIで出力した自分の好きなキャラのイラストを投稿していきます。
細部の修正や文字入れは自分でしていますが、画像は全てNovelAIにて生成したものです。
とあり、AIを使用していると明言しています。
竹輪アイさん側は、自身のPixivの投稿でお詫び文を投稿しました。
文章量が多いためここに引用はしませんが、すごく簡単にまとめると「自分はランスさんの絵柄は学習させていない。ランスさんについては知らなかった」「過去の投稿は削除しない」というような内容でした。
このお詫び文に対して、ランスさん側も反応しています。
例の投稿者の謝罪らしいが内容が終わってる…
— R3 (@Ransu_33) June 27, 2025
要約まで用意してるってことはテキストもAIで作ったんだろうな…もう完全に煽りにしか見えないhttps://t.co/eaSS8CqNez
そして、ランスさんは、NovelAIを使用して自身の絵が学習に使われているかを検証しました。
(両画像ともAI画像注意)
— R3 (@Ransu_33) June 27, 2025
面倒でしたが検証してきました。
自分の名前(pixivでの活動名)をNovelAIに入れた場合の結果です。
一枚目はサーバルと入力した場合の出力で、2枚目は僕の名前を追加した場合の出力です。
完全に黒です、終わってます pic.twitter.com/yLDSrIZgiI
その結果、pixivの活動名である「ransusan」をプロンプトに入れると、ランスさんの絵と似た絵柄で出力されており、ランスさんの絵が学習に使用されていると思われることがわかりました。
<14:35追記>
また、ランスさんがAIに詳しい人の協力をもとに、お詫び文のイラストの完全再現に成功したそうです。
AIに詳しい方々からのお力添えにより
— R3 (@Ransu_33) June 29, 2025
竹輪アイ氏の生成AI画像の完全な再現に成功しました。問題を指摘した画像全てから私のアーティスト名の入ったプロンプトが検出されました。
1枚目が竹輪アイ氏の出力画像
2枚目がプロンプトを解析し再現した画像
3枚目がアーティスト名だけを消して出力した画像 pic.twitter.com/GCyRILdBSn
<追記終了>
<16:10 追記>
はい、もう苦しい言い訳しかしないですね…
— R3 (@Ransu_33) June 29, 2025
騒動の後に気づいた、でもプロンプト分かるわけないしこのまま使ったろ!って事ですよねぇ…
後まとめサイトの事って何…?ずっと作業してたから何も分からんぞ pic.twitter.com/9yhWLwQF83
ransusanのタグがランスさんだったことは知らなかったそうです。
danbooruは無断転載の宝庫なので、そこを探すと公言するのってなぁ…とは思いました。
あと効き目を弱めてたからって、入れていれば似ると思うんですが、どうなんでしょうかね?
<追記終わり>
ほかにもそれに付随したことはありそうですが、主要なものとしては以上のようになります。
解説
ここまでは本人たちの発言をベースに解説をしましたが、ここからは私が調査した内容や私個人の意見を含めつつ、何が悪いのか、今後どうしていくべきなのかについて解説します。
二次創作について
まず、けものフレンズの二次創作についてです。
二次創作というものは、けものフレンズに限らず本来は著作権法上、元の権利を持つ人に許可を取らなければ違法行為になります。
ただ、二次創作の文化は原作の盛り上がりにも繋がることもあり、原作側も奨励したいという気持ちはあるのだと思います。
そのために、原作側が「二次創作ガイドライン」を作り、「このガイドラインに従ってくれれば、自由に二次創作していい」というラインが設けられています。
けものフレンズも同様に、二次創作ガイドラインが設けられています。
以前書いたゲーム実況の著作権に関する記事でも書きましたが、二次創作を行うときはガイドラインを確認し、「本当は著作権侵害だけど、許してもらっている」という意識を持つことは、二次創作を行うクリエイターが持つべき認識だと思います。
ランスさんの主張の是非
ランスさんは、自分の画風と似た画風のAI作品が出回っていることに対して、「自分の作品が無断でAIに学習された」と主張しています。
まず、「画風」は著作権的には保護対象ではありません。ただ、クリエイターさんの画風というのは個性とも言えます。画風を模倣する行為は、クリエイターさんが持つ個性をつぶすことにもつながりかねず、本人がその行為にNOを示している場合は、やめるべきだと考えます。
とはいえ、ランスさん側も二次創作をしている立場であるため、「二次創作のくせに自分の画風を主張するのは都合がよすぎるのでは?」という意見も、一理あるとは思います。
また、AIと本人の絵が似ているか似ていないかについては、本人が似ているといえば似ているということになるので、外野である我々が意見するべきことではないと思います。
NovelAIについて
公式な情報は見つかりませんが、NovelAIは、Danbooruというサイトからスクレイピングされた画像データを使ったモデルでトレーニングされていると言われています。
(Danbooru側は、NovelAIとは関係がないと主張しています)
Danbooruには、日本の絵師さんの作品を含め、Pixivの作品が無断転載されいています。
実際に私もDanbooruにアクセスし、「ransusan」と検索したところ、確かにランスさんの絵が出てきました。ただ、他の方のイラストも混ざっているようで、すべてがランスさんの絵というわけではなさそうでした。
いずれにせよ、ランスさんはSNSのプロフィールに「AI学習禁止」と書いてあるので、本人の意思に反して学習されてしまっている可能性が高いです。
竹輪アイさんの謝罪文について
先ほど軽く流した竹輪アイさんの謝罪文の内容について改めて見ていきたいと思います。
内容を要約すると、次のようになります。
1. ランスさん側の主張はよくわかった。不快な思いをさせて申し訳ない。
2.特定の絵師さんに損害を与える目的で投稿しているわけではない
3.生成にはNovelAIを使っている
4.そのため、ランスさんの絵を模倣、学習したというのは誤り。無断転載もしていないし、トレパクもしていないが、NovelAI側には学習されてしまっていると思う
5.投稿していたシリーズがひと段落したところでNovelAIのバージョンアップがあり、そこで大きく画風が変わってしまった
6.プロンプトをいろいろいじっていたところ、偶然好みの絵柄で出力できたため、そのプロンプトで作成してきた
7.ランスさんのことは知らなかった
8.AIイラストのリクエストは規約違反という意見については、BOOTHでやっているので問題はない。ただ、新規リクエストは受けないことにした
9.絵柄には著作権はないと認識している
10.悪意を持ってイラストを投稿したわけではない。似ているか似ていないかを誰が判断するかという話ではあるが、今後は似すぎないように注意する
11.よって、これまでの投稿は削除しない
12.出力したイラストをそのまま販売しているのではない。細部の修正や、セリフや擬音の追加など、手描きの方の努力まではいかなくとも、ある程度の努力はしている。
13.原作側や運営側からの削除依頼には真摯に対応する
14.AIを非表示にする機能があるので、見たくなければそれを使ってほしい
謝罪してはいるけど、あくまで自分が利益になる方向に持っていこうとしているなぁ、という印象でした。
私としては、AIでイラストを生成することは悪だとは思いません。ただ、今回のように、本人から嫌だと言われているなら、そこは受け入れて削除対応はするべきなのではないかと思います。
人が嫌がることをするのは、いじめですからね。
せめて使用していたプロンプトを開示すれば、まだ助かったかもしれないのに…
おわりに
ということで、今回はランスさんと竹輪アイさんの騒動についてまとめました。
今回の騒動、ランスさんに対しての嫌がらせにもつながってしまっているようで、大変そうだな…と思っています。
ま、まさかこんな小学生みたいな嫌がらせしてくる輩がいるとは…
— R3 (@Ransu_33) June 28, 2025
AI推進派の質ってやっぱりこんなものなの…??タグ変えた犯人が分からないとでも思った…?? pic.twitter.com/NqLteRQePA
今回の騒動は、いろいろな問題が重なっており、非常に複雑なので、「誰が悪い」というのを決めるのは難しいと思います。
AIは今後も進化を続けるだろうし、同じような問題は何度も起きてしまうと思います。
そのときには、感情に任せてつぶやくのではなく、ぜひリサーチをしてからつぶやいて、「炎上」ではなく建設的な議論になればいいなと思いました。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。



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