学生団体「WAKAZO」、万博会場でいのちを考えるイベント実施
大阪・関西万博の誘致にも携わった学生団体「WAKAZO」などが27日、いのちについて考える催しを万博会場内の展示場「ギャラリーWEST」で始めた。30日までトークイベントなどを行う。
この日は、会場に設けた高さ2メートル超(台座含む)の心臓のモデルが点灯。来場者が会場内で測った「心拍数」をアプリに入力すると音と光で10分ほど「拍動」する仕組みだ。アプリには人生の最期に残したい言葉も入力でき、会場の壁面に表示される。
オープニングセレモニーでは、WAKAZO創設者のひとりで医師の寺本将行さん(31)が「言葉とデータのドネーション(寄付)でお互いのいのちを支え合う仕組みを世界に発信したい」とあいさつした。これまでに約5千人の中高大学生が、今回の催しに向けた活動に携わったという。
学生らの運営で、死との向き合い方を考えるトークイベントも開かれた。登壇した書家の紫舟(ししゅう)さんは、憎い人のことも水に流して許すことが大事だと指摘。「不安や恐れをクリアして安心できる状態にしておけば、理想的な死を迎えられるのでは」と語った。
大阪大学名誉教授の澤芳樹さんは、健康を大切にするためにも、「日頃から頭の片隅で死を意識するのが大事ではないか」と話した。
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