大阪・関西万博会場のギャラリーWESTに27日、ドクドクという音とともに動く高さ2メートル超の「心臓」オブジェが登場した。来場者らが会場で提供した心拍数データをもとに光り〝いのち〟を表現している。
「inochi(いのち)のペイフォワードWeek(ウィーク)」と題したイベントで、一般社団法人inochi未来プロジェクト(澤芳樹理事長)が主催。万博招致にも関わった学生グループ「WAKAZO(ワカゾー)」関係者らが企画を考えた。
30日までの期間中、人生最期の言葉を考えるワークショップや、児童・学生らによる音楽演奏、健康に関する課題解決策の提案発表会などを実施し、未来社会に向けたいのちを考える。
27日の点灯式で、心臓移植を経験した大阪市の会社員、小西政志さん(51)は「安定した心臓の音に感動した」と話した。10月に同市内で臓器移植推進国民大会を開く日本臓器移植ネットワークもイベントに協力した。
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