映画「ビー・バップ・ハイスクール」の舞台挨拶が28日に東京・丸の内TOEIで行われ、登壇した俳優の仲村トオル(59)が、撮影の裏話を披露した。
同作は1985年に公開され、来月27日まで開催される「さよなら 丸の内TOEI」プロジェクトの一環として上映された。
アクションについては、「首から下は、基本的に(キックやパンチを)当てる。ほとんど当てていたし、手加減をあまりしない人もいたし、本当にすごいパンチの人もいました。電車の中でのケンカのシーンを撮っている時とかは、みんなものすごく興奮していましたし、とてつもない解放感の中でやっていた」と明かした。
同作では、昨年12月に急逝した歌手で女優の中山美穂さんがヒロインを務めていた。撮影中は、「美穂ちゃんは15歳で、僕は20歳」だったという。「当時の僕にすると、5歳年下の子というのは、すごく年下な感じがしていたし、すでにトップクラスのアイドルだったので、近寄りがたいというのがあって、そんなに現場で話をした記憶がない」という。
しかし、この日、鑑賞中に思い出したことがあるとのこと。「夜のシーンで真っ暗な中で(撮影を)待っている時に、美穂ちゃんの目がすごく光って見えていて、僕が“こんなところでこんなふうに見ると、猫みたいだね”と話しかけたら、“そうだよ。そう簡単に尻尾は振らないし、こびないし”と答えてくれた。今思うと、当時15歳の女の子にしたら、ずいぶん大人っぽい答えだったなと思った」と振り返った。