仲村トオル「ビー・バップ・ハスクール」舞台あいさつで明かした“秘話”…中山美穂さん「私はこびない猫」
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俳優の仲村トオル(59)が28日、東京都中央区の丸の内TOEIで、1985年12月に公開された主演映画「ビー・バップ・ハイスクール」の上映後、舞台あいさつに登壇した。7月27日に閉館する同劇場の“さよなら企画”の一環で、昨年12月に急逝した、共演の中山美穂さん(享年54)との思い出を語った。
仲村にとっては、6000人のオーディションで主役に抜てきされた俳優デビュー作。一方の中山さんも映画デビュー作だったが、同年1月のTBSドラマ「毎度おさわがせします」でブレークし、6月には「『C』」で歌手デビュー。スター街道を駆け上がっている真っ最中で、当初はスケバン役が予定されていたが、アイドルのイメージを崩さないために、仲村と清水宏次朗(60)演じる不良コンビが憧れるマドンナ役に変更となった経緯もある。
主題歌「BE―BOP―HIGHSCHOOL」も担当。仲村は「当時僕が20歳で、美穂ちゃんが15歳で、凄く年下に感じていた。既にトップクラスのアイドルで近寄り難いというのもあったので、現場であまり話した記憶がない」と振り返った。
中山さん演じたマドンナは、留年した同級生の不良2人を周囲が避ける中、ズバズバと物を言う真っすぐなキャラクター。その性格の強さゆえに、敵対する高校の不良たちに拉致されて髪を切られるなど、体当たりの演技を見せた。
仲村もこの日、40年ぶりに同作を観賞し「思い出したことがある」と告白。夜のロケで、暗闇で待機中に「美穂ちゃんの目が凄く光って見えて“こんな所で見ると猫みたいだね”と話しかけたら“そうだよ。そんなに簡単に尻尾を振らないしこびないし”って答えた」という。「今思えば、当時の15歳の女の子にしては随分大人っぽい答えだったなあ」と、中山さんが当時から強い信念を持って芸能活動を送っていたことをうかがわせるエピソードを披露した。(鈴木 元)
≪舘ひろし&柴田恭兵がサプライズメッセージ≫舞台あいさつの終盤、突然サイレンが鳴り会場が暗転。スクリーンから舘ひろし(75)と柴田恭兵(73)の声が流れると、客席からは歓声が起きた。今月21日に同館で「あぶない刑事」の舞台あいさつを行った2人がサプライズでメッセージ。同作で共演する仲村に、舘は「トオル、真面目にやっているか?頑張れ」とエール。柴田は「僕も舘さんも、トオルのことが大好きです」とラブコールを送り、仲村も恐縮しきりだった。
≪中山さん所属事務所創業者 山中氏「僕が代わって…」≫中山さんをスカウトした所属事務所創業者の山中則男氏が28日、著書「中山美穂『C』からの物語」(青志社)の出版記念パーティーを都内で開いた。発売直後に重版となるなど売れ行きは好調で「人生最後の恥のかき捨てと思い、全て書きました。涙が出るほどうれしい」と感激の面持ち。中山さんの急逝はいまだに信じられない様子で「何で先に逝ったのか、悔しい気持ちでいっぱい。僕が代わってやりたかった」と声を詰まらせた。
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